シェア
ハマチのサヤ
2023年9月23日 10:27
この眼が飛んでっていってしまえば いま 永遠に点と点とその点も もう知らないままで済むのにな いいのにな パイオニア ああもう最悪君が生きてればなんて自己中な僕は僕じゃない何かに見えまして もう消えまして スマホの向こうの僕と僕 こう 現在と過去が離れていく速度が超加速 高火力ノーモアハーレーエンジン 行かないで見渡して羽ばたいたってもうどうしようもない令和5年狂いそうで狂えない焦らしプレ
2021年9月3日 17:50
鳩は悲しんでいる。癒えない夜の真中の隙間に、挟まって、留まってるあなたが邪魔で。尋問して絡まってく価値観。巻貝の渦巻。鯨の目頭。伊勢エビの殻。鮪の叩き丼。重低音。望まれないまま暮らすクラスタ。トビウオの世界一周旅行達成目前に巻き込まれた竜巻。その時死んだ最古の微生物が4年後最新のテクノロジーの結集により蘇る。青函トンネルを彷徨い続ける白い魚の亡霊。シンプソン砂漠から果てなくサラサラ飛んで
2021年12月21日 03:07
口を馬鹿みたいに大きく広げて、ゆっくりと溶け落ちてくる虹の雫を受け取ります。悴んだ手を分厚いコートのポケットに入れたまま、通りすがりのマラソンランナーに会釈します。少し山を下ると展望台があって、お正月になると町の人達がみんなそこに集まって同じ初日の出を寄り添って眺めます。山の頂上から見える景色はいつも靄がかっていて、思うように景色は見えないけれど、見上げれば世界一綺麗な大空が4光年先ま
2022年1月20日 18:37
水面に映る焼け落ちた自分の顔は、大嫌いだったおじいちゃんにそっくりだった。全部溶け落ちてしまいそうな爛れた皮膚がどうしても我慢出来なくて、水で擦る。擦る。我を忘れて顔を水で擦り続けて、やがて青空が赤黒くなった。煤で黒く汚れたコンクリートの建物々の影から視線を感じる。背筋の震えと共に心拍数が上がる。だってもうこの焼け野原には、誰一人だって生き残ってるハズがないのだから。
2022年1月19日 12:44
こんな時にぶしつけですが少しお目汚しを失礼しますあの日から随分と時は経ってしまいましてもう君は何も覚えてないかもしれないけれどやっぱり少し希望を抱いてしまってこの乾いた街の屍をまた独り彷徨って生暖かい空気に身を任せて深く呼吸をして地面を踏みしめて立っていますいつか哀しみが夜空を翔けるけれど静かな暮らしをまた望むけれど終わりのない木々の箱庭の何処にも居場所は無いけれど君と
2021年6月14日 23:12
随分と閑散としておりましてガランな楽園を散々楽観達観しお散歩最低な妄想と幻想と想像と想定の曖昧な境界をよろーりよろりろり落ちないようにおーいそこから見える景色はどうだい見えない小道を渡り歩きしてまた引き返して行き帰りしてひっそりひっそりひっそりひっそり細心の集中を要求する労働を鼓舞する安心で安全で感心なお子さんと対照なぽかんとニヒルなアヒル口の少年彼は白黒のビルボードに
2021年6月10日 23:15
あうゆ すぺあると こってむ はいちゃめどぅあるて ころるるふ てねけろむのこそなききけれぺ のぞねおんけす いりへよすとにみひきけれせ意味を溶解した文字列 に敷き詰め られた出口の まるで 見当たらない部屋 に気がつくと いる私 は体感40分くらい経ったくらいから四方複数ある 「ね」 に複数ある 「ね」の眼
2021年6月1日 15:28
見上げてごらん 夜空の星を 木臼にお灸を据える 私の来週のテーマはよく寝て食べる 九州のお国柄 よく掻き立てて溶ける秦氏の裸足の水虫を溶かす実験 老衰した祖母のお側にお茶碗置いたのだあれ? 見上げた根性 落花生の浣腸 半端な覚悟で挑むが吉兆きっと来るまた明日がついには見えなくなりました あれま それじゃ金色のブーツを即座に売却してつかわそうぞ 音楽毎回重なるくらいが丁度いい
2021年5月7日 07:42
曖昧に連なる四隅のTシャツをゴミ箱にトラッシュ 白黒で反射しては反芻する対偶に介入そのまんま夜に発射した飲みかけのコーラ三杯に 現在の虚無を垣間見た一昨日の記憶と半年の 半年の忘却彼が遺した言葉は次第に猥雑な雰囲気に呑まれて泡となって郊外へと吹き出る 郊外に溢れた泡は遥かに聳える山へと逆流 遥か山頂の彼方へ キラリ キラ キララ点滅するスポットライトに宛てがう未来へ