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GW前から始める5月病対策〜①〜【漢方的メンタルケア】

※今回は無料記事となっております。

春は様々なイベントも多く、気温の上昇もあり冬や秋に比べると『ワクワク』『ウキウキ』そんなフレーズが多用される季節です。

中医学でも春は陽気が増す時期と考えられており、陰陽の

『陽』

が増すので、気持ちも明るくなったり、行動も活発になったり、ちょうど自然の世界で花が咲いたり

新緑が生い茂るのと同じように人間もエネルギーを発散させる時期だと考えます。

春はそんな過ごしやすく

楽しい季節でもあるのですが

気温の変化も激しく、天候変化も激しく、環境変化によるストレスも多い季節なので暑い夏、寒い冬とはまた違った体調管理が必要な時期

いろいろな物の変化が激しい時期なので心とカラダの調子を整えるのが難しい季節とも言えます。

そんな春の体調不良の中でも代表格が

『5月病』

でしょう。

今回はそんな春の不調の代名詞である5月病対策について

GW前から始める5月病対策【漢方的メンタルケア】

#漢方的メンタルケア

というテーマでお届け致します。

【今更ですが5月病の原因とは?】

今回はGW前から始める5月病対策ということでお届けしたいと思います。

花粉症とならび春の不調の代表格とも言える5月病。

多くの方が症状の大小問わず

『なんとなく5月に入って調子が狂うなぁ』というような経験はしたことがあると思います。

5月病とは簡単に説明すると春に起こりやすい

『プチうつ』

状態の事を指します。正式な病名ではありません。

なので5月病で病院に行っても診断書には『5月病』とは決して書かれません。

一般的にはゴールデンウィークあけぐらいから以下の様な症状がでることから

『5月病』

と呼ばれるようになりました。

☆5月病の主な症状

・なんとなく憂鬱になる
・なんとなく体調が悪い
・なんとなく会社に行きたくない
・寝ても疲れがとれない
・やる気がでない
・眠れない
・なんとなく食欲が出ない

このような症状が見られたり、検査しても異常がないのに動悸や息切れ、めまい、頭痛、胃痛などカラダへの症状も見られます。

病院での診断はうつ病とまでは診断されないまでもその傾向がある、ということで休息を勧められたり

症状によっては向精神薬などが処方されたりもします。

5月病と言うと以前は新入社員や新入学の学生などに多く見られた症状でしたが、最近では経験のある社会人、定年退職後の方なども転勤や移動、退職後の環境変化に上手く対応できず、ストレスを感じてしまい5月病になる方も増加しています。

基本的には5月病の原因は環境変化による精神的なストレスにより、自律神経が乱れてしまうことで起こると言われておりますがそれだけではありません。

冒頭にちょっと触れたように気圧変化、気温変化など急激な変化によりカラダのコントロールが上手く行かず自律神経が乱れてしまうことも原因の1つです。

【5月病になりやすい人①〜気の不足〜】

ではそんな5月病ですが、どのような人が5月病になりやすいのでしょうか?

僕の専門である漢方的に見ていきながら原因と対策をお伝えしていきたいと思います。

漢方ではまず

『気』

のバランスが乱れている人は5月病になりやすいと考えます。

気は『元気の気』なので

これがたっぷり無いと新しい環境で上司や同僚、同級生、先輩に

『気を使う』

春の時期に気を消耗しすぎてしまい、やる気の低下などに繋がります。

これは漢方の『気』という概念だとわかりにくいと思いますが

『気』という概念で考えなくても、そもそも体力があまりない方は4月の新スタートや環境変化で緊張したり、気を張る場面が多いと自律神経でカラダを頑張らせる

『交感神経』

が優位になり、アドレナリンがマシマシになります。

アドレナリンがマシマシの時は頑張れちゃうので良いのですが、大変なのはその後です。

5月の連休で気が抜けてしまうとそれまでの疲労が一気に表れてやる気の低下など、5月病の症状が現れてしまうと考えます。

疲労感が強い時は当然

『癒やしの神経』

副交感神経が優位になりますので、心身を休ませようと疲労感を強く感じたり、だるくなったり、やる気が出なくなったりします。

ある意味疲れたカラダがこれ以上無理しないようにブレーキを掛けてくれている部分もあるのかもしれません。

【5月病になりやすい人②〜気の停滞〜】

そしていまお伝えしたように『気の不足』でも5月病にはなりやすいですが

『気の停滞』

でも5月病にはなりやすくなります。

気の停滞とは先程の原因が体力が不足しており、4月に気を使いすぎて疲労感が強く、ゴールデンウィークを境に疲労感が強すぎて体調を崩してしまったのに対して、元気はあるけれど巡りが悪く、ちゃんとカラダが機能しないような状態です。

漢方では『気滞』というような専門用語が使われますが、わかりやすく言うと新しい環境がブラックでいくら体力がある人でもストレス過多で気が張りすぎてしまい体調を崩すようなパターンです。

ストレスに打ち勝とうと交感神経が優位になり続けて眠れなくなったり、イライラしたり情緒が不安定になったり、交感神経はカラダのいろいろな場所を緊張させるので胃痛が起きたり、頭痛が起きたり、めまいが起こったりします。

先程の気の不足タイプがちょっとしたストレスでも弱ってしまうドラえもんの

『のび太くんタイプ』

だとしたら

こちらの『気の滞り』は普段は体力もあり元気なジャイアンも恐ろしいお母さんに怒られるとストレスで調子を崩してしまう、体力があってもストレスで自律神経が乱れてしまう

『ジャイアンタイプ』

と言えるかも知れません。

(かなりこじつけですね)

【気のタイプの養生】

日頃から『のび太くんタイプ』を自覚している方、ちょっとしたストレスでも気にしすぎてしまったり、体力に自身が無い方は

『春は色々環境変化で自分は頑張りすぎているんだ』

と自覚して、GW前からしっかりと休息を意識しましょう。

のび太くんが昼寝ばかりしているのはきっと元気不足の気虚だからです。
(多分ですよ)

ついつい4月は頑張りすぎてしまうので、胃腸に負担をかけないような柔らかい、温かい食事を食べすぎないように取りながら、睡眠時間だけは無理して削らないように気をつけましょう。

ゴールデンウィークも体力を消耗するような無理な過ごし方はせずに『のび太くん』式にゆっくり漫画を読んだり、動画をみたりしてゆっくり過ごしましょう。

天気が良ければ屋外でのんびり散歩したり、日向ぼっこをして過ごすのもいいですね。

逆に『ジャイアンタイプ』は体力はしっかりあるタイプであればストレスをしっかり発散しておきましょう。

ジャイアンがいつも他人をぶん殴ったり、大きな声で歌うのはきっとお母さんが怖くてストレスを感じていたり、家業の手伝いをさせられてストレスが溜まっているからです。

他人を殴ったりするのはもちろんご法度ですが、空き地でリサイタルをしなくても良いので、車の中や部屋で好きな歌を歌ったり、カラオケなどで発散するのは素晴らしい養生でしょう。

また、何かに集中するとストレスは軽減します。

カラダも動かせるガーデニングやジョギングなどして思っきり運動に集中したりすると気持ちがスッキリするので、発散できるような養生をゴールデンウィーク中はもちろんですが、日頃から取り入れて見ましょう。

次回も5月病対策についてお届け致します。

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