GW前から始める5月病対策〜②〜【漢方的メンタルケア】
※今回は無料記事となっております。
前回よりゴールデンウィーク前から始める5月病対策についてお届けをしております。
前回は5月病になる原因、そして『5月病になりやすいタイプ』としてドラえもんのキャラクター
元気不足の『のび太くんタイプ』
ストレスタイプの『ジャイアンタイプ』
と少々こじつけではありましたが、紹介させていただきました。
今回はその続き。
GW前から始める5月病対策〜②〜【漢方的メンタルケア】
というテーマでお届け致します。
【5月病になりやすい人〜③〜血の不足タイプ】
前回は5月病になりやすい人の①と②ということで漢方的な『気のトラブル』を持っているタイプを紹介しました。
詳しくは前回のnoteをご一読いただければと思います。
前回が『気』のトラブルがある方だったのに対して今回は
『血』
のトラブルタイプです。
中医学、漢方では血のトラブルを大きく分けると『血虚』と『瘀血(おけつ)』という2つに分けられます。
『瘀血(おけつ)』
は簡単に言えば血液自体はしっかり量があるけれども流れが悪い状態。
ドロドロしていたり、血管がストレスで緊張していたりして流れが悪くなり様々な不調が起こる状態を指します。
当然この『瘀血』も血行不良の原因となるので、自律神経に影響を及ぼし5月病の原因となりますが、今回は血のトラブルの中でも現代人女性を中心に非常に多い
血液不足の『血虚』(けっきょ)タイプについて取り上げてたいと思います。
5月病は新生活や環境変化によるストレス、そして激しい気象変化による身体的ストレスによって自律神経が乱れて心の不調やカラダの不調がおこる症状です。
『なんで血液不足で5月病に?』
と思う方も多いと思いますが、これは決して漢方的理論だけの考え方ではなく、現代医学的、カラダの仕組み的にも十分にありえることなのです。
まず漢方的な見方ですが
漢方では血が不足すると血液を巡らせる場所である五臓の1つ
『心(しん・こころ)』
が弱ると考えます。
『心』
は血液を循環させる場所であり、同時に
『こころ』
なので、精神状態にも大きな影響を及ぼすと考えます。
血が不足しがちだとメンタルなどの不調が起こるというのは女性の方のほうが男性に比べるとわかりやすいかもしれません。
女性であれば血液が大量に必要となる(子宮内膜の維持などのために)月経前になると気分が不安定になったり
月経が不安定になる更年期になると気分症状が起こることを経験されている方も多いと思うので、血液とメンタルの繋がりには納得いく方が多いと思います。
漢方では血の不足は心の状態にも影響が出ると考えるのです。
そして血の不足が心に影響を及ぼすと考えるのは漢方理論だけではありません。
現在の医学でも血液の不足と心の状態はつながっていると考えます。
実は貧血等でカラダに十分鉄分が無いと、脳の働きが低下してしまい精神的に不安定になることがわかっています。
また、カラダの構造を考えても、脳がしっかり働くにはたっぷりの血液で脳にしっかりと酸素と栄養を届けることが不可欠。
その血液が不足している状態では脳の働きが低下して、自律神経が乱れたり、気分症状が出たりするのもある意味当たり前と言えるでしょう。
もともと血液が不足しやすい方が春になり、新生活、環境変化で負担が増えれば、当然5月病にもなりやすくなります。
日頃からこんな不調がある方は血液不足の『血虚』の可能性があるので注意しましょう。
☆隠れ貧血・血虚のサイン
・月経トラブルが多い
・手足や下半身が冷えやすい
・肌が乾燥しやすい
・爪や髪の毛の弱りが気になる
・気分が落ち込みやすい
・血圧が低め
・朝スッキリ起きれない
・眠りが浅い
・月経前に頭痛や腹痛、眠気などが起きやすい
このような漢方的な『血虚』
隠れ貧血のような症状が日頃からある方は次に紹介する養生法を取り入れて、ゴールデンウィーク前からの過ごし方に注意しましょう。
【血の不足タイプの5月病対策】
血液量が不足していたり、質が低下しやすい血虚タイプの方は血液がたっぷりある状態にできるだけ体調を持っていくことが普段の生活はもちろん、5月病対策にも大切です。
まずは前回の気のところでも出てきましたが、もともと血液量が少なかったり、質が低下しやすい方は
食べたものから血液は作られる
ので、入り口である胃腸のケアが肝腎です。
甘いものや脂っこいものを食べすぎて胃腸に負担をかけたり
栄養バランスの乱れは血液不足に直結するので注意しましょう。
血を増やす食材は薬膳では『赤・黒・緑』です。
赤い食材はナツメやクコの実などの薬膳素材をおやつなどで活用したり、人参、赤身のお肉、鮭などの魚などをしっかり食べましょう。
黒いものは海藻類や魚介類、黒ごま、黒きくらげなどです。
緑のものはちょうど今が旬の山菜や緑の葉物野菜です。
どの食材も血液不足の方は胃腸が弱い方も多いので、柔らかく煮込んで食べましょう。
そして次は血液不足の方におすすめの運動法
運動は適度に行うことで筋肉量も増えて血液を増やすことにもつながるので非常におすすめです。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどスローペースで過度の負担にならない、カラダをのびのびとさせる運動がおすすめです。
反対にホットヨガ、岩盤浴、サウナ、長距離のジョギングなどで大量発汗するような運動や生活習慣には気をつけましょう。
汗の元は血液。
疲労にもつながるので、運動の種類に気をつけて大量発汗には気をつけて過ごしましょう。
☆目の使いすぎにも注意
また、GW中もですが、血液不足の方は日頃から目の使いすぎにも注意しましょう。
目は大量の血液を消耗すると漢方では考えます。
『連休中はたまっていたドラマをイッキ見!』なんて方やゲームなどを楽しむ方も多いと思いますが、程々にして、とくに夜は気をつけましょう。
次回はGW前から始める5月病対策として、タイプ関係なく取り入れてほしい養生法についてお届け致します。
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