スッキリしたい欲求〜排泄欲を養生に活用する方法〜Vol.1【漢方的セルフケア】
今回は僕がよく聴かせていただいているワーママハルさんこと、尾石晴さんの番組『学びの引き出しハルラジオ』から着想をいただいた内容をお届けしたいとおもます。
(参考にさせていただいた番組はこちら)
さて、人間には様々な欲求があります。
欲求とは様々な行動の根源になるもの、ある意味、欲求を感じないと僕らは行動しない、行きていけないのかもしれません。
生きるための欲求、生物として種を残したいという欲求、僕らが生きていくためには重要な欲求がたくさんあります。
その代表が食欲、性欲、睡眠欲などで、これらはもっともシンプルな欲求だといえるでしょう。
そして次の段階として、人間の精神活動が高度になり生まれてきた欲求が『認知欲求』などのわりと高度な欲求に分類されるものです。
このあたりはマズローの5段階欲求などを調べてもらうとよくわかるとおもいますが、僕らが感じる様々な欲求の中の一つに
『排泄欲』
というものがあると言われており、原始的な欲求と結びついていると言われています。
☆排泄欲とは?
排泄欲、これは
『何かを出したい』
という欲求なのですが、身近なところだとおしっこやウンチがスッキリでた後は気分がスッキリしますよね。
いわゆる生理的な排泄をしたい、満たしたいという欲求から
ジョギングして汗を流す
サウナで汗を流す
など、意識的に排泄を行って気分をスッキリさせることを好む方が非常に多く、排泄したい、という欲求は常に僕らにはある程度あると言えます。
『何かを出したい欲』と言ってもわかりにくいと思いますので、言い換えると、排泄欲とは要するに
『スッキリしたい欲』
といえばわかりやすいでしょうか?
なので、片付けをしたい、掃除をしたくなる、というのも一つの排泄浴で
掃除や片づけなどは終わった後に非常に気分がスッキリして爽快感がありますよね。
なので、日頃からサウナ好き、ジョギング好き、片付けや掃除好きの方はまさにこの
『排泄欲』
が強いタイプの方、その欲求を満たしたいという気持ちが強い方だと思います。
ハルさんの番組の中では排泄欲の解消法の一つとして『献血が好き』という方がいらっしゃることも紹介されていました。
皆さんの周りでも、献血が好きで定期的に行っている方、結構いらっしゃいませんか?実は献血ってリピーターの方のおかげでかなり支えられているそうです。
献血で外に出すことでスッキリする、という方なんかは僕が好きなジョギングやサウナに比べると非常に世の中の役に立っているし、素晴らしい排泄欲の解消法ですよね。
☆排泄浴の解消を疲労回復に活用
そんな排泄欲をテーマにした番組の中でとっても興味深かったのが
『なにかとにかく出したい!』
という欲を
『疲れている時に活用すると良いのではないか?』
と言っていたことでした。
ここでポイントになるのが
疲れている時
という定義を
『仕事や家庭やプライベートのことを色々溜め込んで頭のメモリーがもういっぱいでパンクしそうになっている時』
番組の中ではそう表現されており
要するに疲労とは
心身にかなりいろいろなものを溜め込んでいる時が疲れている時
というようなニュアンスでおっしゃっていました。
これは非常に面白いと感じました。
疲れ=肉体的な疲労
とついつい定義しがちですが、たしかにいろいろなものを溜め込んだ状態だと疲れますよね。
これはとっても面白いし、たしかにそのとおりと僕も感じました。
また、心の疲れも体の疲れも何がよくないかと言うと
『溜め込む事』
ですよね。
そう考えるとつかれた時に排泄欲を養生として活用することってとても素晴らしいことだと感じました。
☆出すことって疲れない?
しかしここでちょっと引っかかる方がいるかも知れません。排泄欲を満たすものって多くことが体力を消耗するものばかりではないでしょうか?
疲れている時に走ったり
サウナ入ったりすると体力も消耗するのでもっと疲れそうですよね?
疲れているときに肉体疲労につながるような掃除したり、片付けをすると
もっと疲れそうですよね?
そう思う方がいても不思議ではありません。
また、生理的な排泄、おしっこやウンチはもちろんですが
女性の方の月経も月に1回経血をデトックスする排泄の一つだと言えます。
そのような生理的は排泄をする時も当然ですが体力を消耗します。
◇排泄するには体力・気が必要
ちょっと話がそれますが、意外と思う方もいるかも知れませんが先程お伝えした生理的な排泄を行うのには結構体力を使います。
なので、漢方だと気が不足している気虚と言われる状態の方は排泄がうまくできない方が多いと考えます。
意外と多いのが元気不足で便が出せない便秘や、月経が起こせない女性です。
要らないものを出すにも体力が必要なのです。
っというわけで、疲れた時に排泄欲を満たすようなことをするとスッキリはするかもしれないけど、余計に疲れない?
と思う方がいても不思議ではないと思います。
漢方でも弱っている患者さんに瀉法といって体の中の余計なものを出す薬を使う時は補いながら使ったり、量に注意したり、そもそも使わなかったりと非常に注意をする部分でもあります。
しかし、実際には疲れた時に思っきりサウナで汗をかいてスッキリする、という方もかなりいますし、疲れときに運動して、翌日スッキリする、なんて方が多いのも事実です。
これはどういうことなのか?
ここの見極めをどうするかが排泄欲を満たす行動を養生にする大切なポイントだと思います。
そこでポイントになる考え方が
『疲れている』と『弱っている』は違う、ということです。
次回はこの部分を深堀りして
『疲れている』と『弱っている』
の違いについて考えながら、排泄欲を満たす行動を養生に活かす方法について考えていきたいと思います。
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