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変な夢を見ていませんか?春眠暁を覚えず〜春の快眠養生法〜前編【漢方的セルフケア】

※今回は無料記事となっております。

皆さんぐっすり寝れてますか?

スッキリ起きれていますか?

睡眠というのは食事と一緒で

『寝れば良い』

いうものではありません。

食事も

『食べれば良い』

ていうものではありませんよね。

っというわけで今回は養生の中でも、もっとも大切なことの1つ

『睡眠』

についてお届け致します。

変な夢を見ていませんか?春眠暁を覚えず〜春の快眠養生法〜前編【漢方的セルフケア】

#漢方的セルフケア

というテーマでお届け致します。

【睡眠は寝ればよいというものではない】

『春眠暁を覚えず』

なんて有名な言葉がありますが

『春はぐっすり眠れる季節なので、夜が明けたのにも気が付かずに寝すぎてしまう』

という意味です。

それぐらい春という季節は暑すぎず、寒すぎず、本当に気持ちよく睡眠が取れる時期でもあるのですが、実は不眠の症状が出やすい時期でもあります。

春は何かと行事も多く、環境変化等による精神的ストレス

また寒暖差、気圧変化などによる肉体的ストレスも多く

自律神経の乱れやすい時期で睡眠トラブルが起こりやすい時期です。

実は漢方でも春は情緒が不安手になりやすく、不眠が多い時期と考えます。

そして、この睡眠ですが『私は1日7時間寝てるから大丈夫』などと眠れているから大丈夫、と思っている方も多いのですが、そうとは限りません。

よく食事で

「自分はバランスの良い食事をとっている野菜や果物、肉、魚いろんなものをバランスよく食べています」

という方の話をよく聞くのですが、バランスよく食べていればよいわけでなく、食べている時間がでたらめだったりするとどんないい食事でもカラダの負荷になります。

食べれば良い、というものではありません。

睡眠も同じで「自分は1日7時間から8時間はちゃんと寝ている」

という風におっしゃる方も多いのですが、よくよくお聞きすると睡眠の質があまり良くない方も中にはたくさんいらっしゃいます。

寝ればよいというものではないのです。

【夢をよく見る状態とは・・・】


7〜8時間の睡眠時間を取ればよいというものではない

というお話をしましたが、大切なのは睡眠の質です。

この睡眠の質を確認する際に大切なポイントの1つが寝ている時に見る『夢』です。

夢を見るということは睡眠にとって良いことなのでしょうか?

『夢判断』など夢に関する情報はこの世の中にたくさんあります。

そもそも夢とは何でしょうか?

寝ている時に見る夢は基本的に

「レム睡眠」

の時に起こると言われています。

レム睡眠とはすごく簡単に説明すると、体は寝ているけども脳は平常時と近いような状態で動いてるような浅い睡眠です。

睡眠のリズムでレム睡眠と後ぐっすり深い眠りであるノンレム睡眠が入れ替わりで起こるというふうに考えられています。

夢を見る時間帯というのは結構決まっていて、寝た直後の寝ぼけるような時間帯や
起きる直前、起床時間の1時間ほどまえなどの時間によく見るなんていう方も結構多くいらっしゃいます。

ちょうど肉体はまだ寝てるけども脳が覚醒しておき始めた時間帯や、寝始めの体は寝てるけどもまだ脳が深く眠っていないような状態に夢を見やすいのかもしれません。

【中医学では夢を見ることも大切な問診のポイント】

この夢ですが、中医学、漢方では睡眠の状態を問診で確認する際の非常に重要なポイントの1つです。

夢というのは本当に面白いもので、以前いた会社で仕事をしていたり、学生時代の頃の話など現実味のあるストーリーの夢や

本当に奇想天外な、まるで映画や小説のような、現実ではありえないようなストーリーの中で繰り広げられる夢もあったりします。

中医学では夢をたくさん見る状態のことを

多夢

と言います

記憶整理のために誰しも夢は見ているとも言われていますし、たまに夢を見ても特に体調に問題が無ければ気にしなくてもよいのですが

嫌な夢、見た後に不快になるような夢をしょっちゅう見るというような状態はあまり心とカラダが良い状態ではないと中医学では考えます。

また、夢をよく見るということは先ほどもご紹介したレム睡眠という浅い眠りが続いている状態です。

レム睡眠が続いているということは睡眠の質が良くなく、簡単に言えば

脳がしっかり休めていない状態

とも言えます。

睡眠がなぜ我々にとって一番大事な養生の1つかと言うとそれは

「脳が唯一休める時間」

だからです。

現代人は肉体疲労はもちろんですが脳の疲労が疲れの大部分を占めている方が多いので

「頭の疲れをとる」

という睡眠時間がとても大事なのです。

体の疲れである肉体疲労というのは極論を言えば体を横にしてゆっくりと肉体を休めていればある程度は取れます。

それと違い頭の疲れというのはいくら体を横にして、例えば昼間からベッドで横になっていたりソファーに横になっていたりゆっくりと過ごしていても起きている限り頭は常に色々なことを考えます。

色々なことを考える=脳を使っている

ということですから脳の休息にはなりません。

体はやすんでいても、脳が動いていれば

「あれはこうしようとか」

「これはこうしようとか」

例えば

「今日の夜は何食べようかな』

など、シンプルなこと含めていろんなことを考えてしまいます。

僕らは複雑な人間関係の中で生活をしたり

車を運転したり

昔の人々に比べればかなり脳の疲れが多い生活をしているはずです。

ですからできるだけ夢を見ない睡眠というのは現代人にとってはとっても重要な養生なのです。

次回はそんな睡眠の質を整える養生法についてお届け致します。

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