寝る前の夜食でおすすめ食材とは?〜後編〜【漢方的食養生】
前回より遅い時間に食べるとカラダに良くない、っということが大前提ですが仕事や家庭の都合でどうしても遅い時間に食べてしまう
たまには夜食も食べたい・・・
そんな時に
『食べちゃダメ!』
という正論だけでなく
『もし食べるならこんなものだとカラダへのダメージが少ないよ』
ということでお届けしているシリーズです。
前回の最後はおすすめの食材として『豆腐』をご紹介いたしました。
繰り返しになりますが、決して
夜食を食べても豆腐だと太らない
とか
カラダに良い
とか
そういう意味ではないということだけはぜひお間違えないようによろしくお願いいたします。
今回は豆腐に続き夜食や遅い食事の時におすすめの物をご紹介したいと思います。
☆コンビニで定番のあの料理も実はおすすめ
前回の豆腐に続き紹介する夜食におすすめのものはズバリ
『おでん』
です。
おでんも、夜遅い時間に食べてもわりとカラダへのダメージが少ない一品だと思います。
前回ご紹介した豆腐と同様に、コンビニで簡単に購入することが出来ます。
熱々を買うことができますし、最近は自宅のレンジで温めるパック入りの商品も販売されているので非常に便利です。
色々な具材があるのがおでんの魅力ですが、夜食や遅い時間に食べるのであれば、大根やこんにゃく、昆布やしらたきなど、野菜、海藻、こんにゃく系のものがおすすめです。
これらの具材なら低カロリーですし、おでんは火がよく通っており、生で食べたり、冷たいものに比べると消化が良い上に、内臓を冷やすこともありません。
これらの具材だと食物繊維も多いので便秘に悩む方にもぴったりです。
汁気がありますので満足感も得られます。お腹が空いた時はちょっと汁物があると満足感を得やすくなります。
ただし、おでんの中にはカロリーが高い具材もあるので注意してください。
たとえば厚揚げや餅巾着、さつまあげ、ソーセージなどの練り物系はとてもおいしいですが、高カロリーで糖質も高いので夜食には控えましょう。
具材の選び方に気をつければ、寝る前の食事としておでんは最高の料理法と言えるでしょう。
☆次は最近はレトルトやインスタントも充実している『あの』料理
次の夜食など遅い時間の食事におすすめなのがお気づきの方も多いと思いますが
『あたたかいスープ』
です。
スープ系のものは先程のおでん同様、満腹感を得られるので非常におすすめです。
食事にお味噌汁をプラスするとお腹が満たされるように、汁物は食事のボリュームをアップさせます。
カロリーの低いワカメやもずくシメジ、マイタケといった海藻類・キノコ類のほか
食物繊維が多いキャベツなどの葉物、タマネギや大根、人参などの根菜類などいろいろな野菜をを使ったスープであれば非常にヘルシーな夜食になります。
手作りが良いのはもちろんですが、今はレトルトタイプ、フリーズドライタイプの物も美味しくなっているので
『夜食でカップラーメン!』
というのが定番の方はぜひスープや味噌汁に置き換えてみてください。
気をつけたいのが、お昼ごはんなどで食べている方が多い『春雨スープ』
春雨スープは低カロリーのイメージがありますが、炭水化物なのでうどんやパスタと同じように糖質が主成分です。
お昼ごはんなど、日中食べる分には素晴らしいエネルギー源になりますが、取り過ぎると体脂肪として蓄えられるので夜食で食べるのは注意しましょう。
夜の糖質を気にするのであれば、糸寒天やこんにゃく麺などのほうが良いでしょう。
☆デザートはどれならダメージが少ないか?
夜食で食べても比較的ダメージが少ないものをご紹介してきましたが、今までは『ごはん系』のものが中心でしたが、夜食のごはん以上に皆さんが食べたくなるのがやっぱり
『デザート』
でしょう。
当然夜の甘いものは食べないに越したことはありませんが、人生の楽しみの一つでもあります。
毎晩の習慣にしてはいけませんが、週末だけちょっと、ぐらいであれば好きなものをちょっと食べるぐらいは良いと思います。
そんなデザートですが、アイスクリーム、ケーキなどの生の洋菓子、クッキーなどの焼き菓子、和菓子、色々ありますが
アイスクリームや洋菓子などの乳脂肪や砂糖、卵がたっぷりのデザートは消化も悪く、カラダに湿気と熱を生み出すと漢方では考える食材ばかりなので、できるだけ頻度を減らしましょう。
どうしても食べたいときは、これも超定番ですが、やっぱり寒天ゼリーやこんにゃくゼリーがおすすめです。
ゼリーはボリュームがあるので、遅い時間に少量でも満足感を得やすくおすすめのデザートです。
もともと海藻の『寒天ゼリー』や食物繊維が豊富な『こんにゃくゼリー』は腸内環境を整えてくれのでおすすめです。
ただし、ゼリーは基本的に冷蔵庫で冷やして食べるので、寒い季節や冷え性の方、夜間にトイレが近い方は少し注意が必要です。
遅い時間に食べるものは冷え性や夜間頻尿、むくみの原因にもなるのでできるだけ冷たいものは避けましょう。
甘いものが取りたい時はココアやホットチョコレートのような物を飲んだりするのが冷え性対策、安眠対策としてもいいかもしれませんね。
☆健康的なイメージが強い『あの』食べ物は?
夜食や夜のオヤツに食べている方が多いのが健康的なイメージが強いあの食べ物ではないでしょうか?
そう
『果物』
です。
加工もされておらず、自然の甘みからくる糖分、ビタミン、ミネラル、水分と兼ね備えている果物はおやつには最高の食材と言えると思います。
また、満足感も得やすいので夜食などにもピッタリ!
と思う方が多いかもしれません。
ですが、僕としては果物は夜食や夜のデザートとしてはおすすめしていません。
なぜなら、果物は別名
「水菓子」
と言われるほど糖分と水分を多く含んでいるからです。
果物は
『朝食べると薬、昼食べると普通の食べ物、夜食べると毒になる』
と言われたりもしますし
果物は
『朝昼晩で金銀銅』
などとも言われるほど夜の食べすぎには注意したい食べ物なのです。
理由は、水分が多く含まれているため体を冷やしたり、むくみの原因になったり、夜間のトイレの回数が多くなり睡眠を妨げる可能性もあるからです。
そのため、寝る前に果物を食べるのはできるだけ避けましょう。
☆たまに食べるぐらいなら気にしすぎない
2回に渡り夜食や遅い時間の食事、夜のデザートなどについてお届けしました。
デザート含めた遅い時間の飲食はけっこう習慣になってしまっている人も多いと思います。
習慣になっている方はまず、今回お伝えしたようなカラダに負担が少ないものに少しづつ変えていき、食べる日数も減らしていけると精神的な負荷も少なく習慣を変えることができると思います。
夜にちょっとした物を食べるのは人生の楽しみでもありますので、週に1回程度、たまに食べる程度であれば、もちろん食べる量には気をつけたいですが、それほど気にせずに好きな物を食べても良いと思います。
週に1回ぐらい好きなものを食べたぐらいで病気になる方が逆に困りますよね。
普段お伝えしている日々の養生は
たまに不養生しても大丈夫な状態にするためでもあります。
好きな時に好きなものを楽しめるようにするためにも日々のちょっとした養生を積み重ねておきましょうね。
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