寝る前の夜食でおすすめ食材とは?〜前編〜【漢方的食養生】

「夜遅い時間に空腹感。夕方にもしっかり食べたのに、こんな時間におなかがすくなんて」。

寝る前に食べるのは体によくないことはわかっていても、「このままでは眠れそうにないし、何か食べたい」といった夜はありますよね。

「寝る前や遅い時間には食べ物を口にしない」

という鉄の意志を持てればいいのですが、がまんができないときもあります。

僕含めて多くの方の意思なんてこんにゃくのようなものです。

あっちにフニャフニャ

こっちにフニャフニャ。。。

「夜食を食べたい。でも体にいいものも食べたいし、やっぱり太りたくない」

今回はそんなときにおすすめの

『上手な夜食選び』

についてお伝えしていきたいと思います。

☆遅い夕食や夜食の食材選びのポイントとは?

大前提として

遅い時間に食事を取ったり、夜食を食べることは大前提としてカラダにはよくありません。

そこはまず間違いなく言えるのですが、そうは言っても食べたくなっちゃうときもあります。

今回はそんな時にできるだけカラダへのダメージを減らすためにはどんなことがおすすめなのか?ということを考えていきたいと思います。

基本的に、食事は寝る3~4時間前までに済ませておくことが理想と言われています。

しかし皆さんも本当に毎日忙しいですよね。

サザエさん一家やちびまる子ちゃん一家のように夕方の6〜7時に家族全員揃って夕ご飯、というのはすでに昔話のようになりつつあります。

仕事はもちろん

子どもたちの塾などの習い事の送り迎え

家事や育児が忙しくて家族に食べさせているうちに自分のご飯は遅くなっちゃう

そんな方も多いと思います。

遅い時間の食事が避けれない時はできるだけカラダへの影響を最小限にするためにも

胃腸に負担の少ない食材

をまず選ぶことが大切です。

☆夜食におすすめの食材の条件3つ

では、遅い時間の飲食に適した物とは一体どのようなものなんでしょうか?

夜食に適した食べ物の条件は3つあります。

それは

「ボリュームがある」「消化に良い」「糖質&カロリーが低い」

この3つです。

まずボリューム感ですが

夜遅い時間に食べたくなるのはどんなときか?

「お腹がすいて眠れない」「食欲を満たしてリラックスしたい」

このような状況が多いと思いますので

「ちょっと一口」

ではなかなかすみません。

なので、ある程度のボリュームがあったほうが食べた気もするし、気分も落ち着きます。

僕たちにとって食事は、体が必要とする栄養素を摂取することが目的ですが、食べることにより精神的な満足感を得ることも食事の大切な要素です。

そのため、夜食などの遅い時間に食べるものでもある程度はお腹を満たしてくれるものがおすすめです。

次に、消化にいいこともとても大切なポイントです。

遅い時間の食事がなぜ体に悪いかというと、食べてからすぐに寝てしまうからです。

冒頭に食事は寝る3〜4時間前が理想、ということをお伝えしましたが、その理由は、本来カラダをメンテナンスする方にエネルギーを使うはずの睡眠時間に

遅い時間に食事を取ってしまうと消化吸収にかなりのエネルギーを費やしてしまい胃腸に負担がかかるだけでなく、睡眠の質が低下して、カラダの疲れが取れにくくなることはもちろん

人間が唯一脳を休めることができる時間である睡眠、その質が悪くなるので、メンタルの不調などにもつながるからです。

そのため、できるだけ消化のいいものを選んで食べることで、心と体への負担を軽減することができます。

糖質やカロリーが低いというポイントも外せません。

理由は言うまでもありませんが、夜遅い時間に食べるとエネルギーとして使われにくいので脂肪として蓄えられてしまいやすいですよね。

☆夜食・遅い時間に食べる時におすすめの食材は

遅い時間に食べるならどんな特徴の食材が良いか?ということをお伝えしてきました。

散々ウンチクをお伝えしたので早く具体的に何を食べたら良いか?実際の食材の名前を知りたいところだと思います。

では皆さん

「ボリュームがある」「消化に良い」「糖質&カロリーが低い」

この3つのポイントを聞いて頭に思い浮かぶ食材や料理はどんなものでしょうか?

色々な料理や食材がありますが、特殊な食材や調理に時間がかかりすぎるものは現実的ではありませんので、身近なものからご紹介したいと思います。

☆夜食や遅い時間に食べるなら『豆腐』がおすすめの理由


まず、おすすめしたい食材が豆腐です。

お豆腐はどこのコンビニでも基本的に販売しているので

「おなかがすいたな」

と思った時に気軽に購入するところがまずポイントです。

さらに非常に価格も安くコストパフォーマンスがいいところもポイントです。

一般的な絹ごし豆腐の場合、カロリーは一丁で150~160kcalほどでカロリーも低く消化吸収の面でも優秀です。

実は、加工前の大豆の状態だと消化吸収があまり良くなく、胃腸に良くないのですが、豆腐にすることで格段に吸収が良くなります。

寝る前に体を冷やさないためにも、温めて食べることをおすすめします。薬膳的身は豆腐はもともとカラダを冷やす『寒性』の性質を持っていますが、温めて食べることで、その性質が和らぎます。

夜遅かったり、疲れたりしている時でも

「お鍋に入れて火にかけるだけ」

と作り方もシンプルなのですぐに完成します。

また、アツアツの湯豆腐ならば早食いができないので食べすぎも防げて一石二鳥です。

さらに薬味で生姜やネギを使えば冷え性対策に効果的です。

そして鰹節をたっぷりかけると、もともと大豆から作られた豆腐はタンパク質が豊富なところに鰹節のタンパク質も補給できるので、貧血気味の方にもおすすめの夜食と言えるでしょう。

豆腐は中医学ではカラダを潤す『生津』作用があると言われております。

口の乾き、肌の乾きなど、潤い不足を感じる方は夜食やもちろんですが、日中も積極的に食べたい食材です。

女性の方には特におすすめの夜食と言えるかもしれません。

今回は

寝る前の夜食でおすすめ食材とは?

というテーマで一番最初におすすめの『豆腐』についてお届けしました。

続きは次回お届けいたします。

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