きっと今夜は夢を見る わたしの身体は猫になり 逆さのお空と昼寝する きっと今夜は夢を見る わたしの背には羽が生え 朱い水面に逢いに行く きっときっとを繰り返す 毎日…
わたしは わたしの 歩幅を 知らない 動いているのは 私の脚で そこへと続く 私の身体 歩いているのは私、だけれど わたしは わたしの 言葉を 知らない 動いているのは 私…
あわいを彩る天の色 つい魅せられて 惑う夕暮れ
頭の中を流れる旋律 口をついて出かけたが 喉の奥で立ち止まる 息の流れは堰き止められて 音になれずに 立ち消える 人との会話もままならぬ 独り言さえ行き止まり 咳止ま…
どうして こんなにも 途切れ途切れ なのだろう 口先から零れる言葉も ペン先から流れる文字も 頭の中を駆け巡るものには 遠く 遠く 及ばない この身体を伝って もっと もっ…
怒りのような 嘆きのような どちらとも取れる言い草で 吐き捨てていく それは酷く冷たかった 鋭い刃先が身を掠め 触れたところが赤く滲む 頬が痛かった 耳が痛かった け…
生きていてください。 どうか。生きていてください。 そして、許してください。 貴方が生きていることを、 貴方が生きていくことを、 きっと私はこれからも、 絶えず 願…
他人が灯した蝋燭を 後生大事に抱えている 熱に溶かされ 少しずつ縮んでいく背を 近づいていく海の匂いを 黙って 胸の内に仕舞いながら
海に憧れて その潮騒に憧れて 私は身体を震わせた 歌に憧れて その音楽に憧れて 私は心を震わせた 私の手には届かないものが 私の声の届かないところで たしかに 息づい…
たましいの行きたいところ 風のながれに 身を まかせて 自由に 飛んでいく たましいの行きたいところ 潮のながれに 身を まかせて 自由に 泳いでいく 鴎や 飛魚が 行こう…
今 生きること 息をすること 朝 起きること ご飯を食べること 人と会い 話し さようならを言って 帰ること 風呂に入り 歯を磨いて 夜、布団の中で 眠りにつくこと それ…
ひとりがいい ひとりがいいの だれにもしられず たったひとりで さよならをするの 「もうすこしだけ」を もうすこし つんで かさねて くずれて こわれた すてられた わた…
どろどろとした いかり むかしむかし ぼくがまだちいさいこどものころから それはあった ずうっと ぼくのおなかのなかで ぐつぐつ ぐつぐつ にえたぎっていた つめたい…
黒い雲の向こうに まだ 染まりきっていない 澄んだ青 無垢な青が 広がっている 「遠くの空よ この世は一体 何色だい?」 そう 問いかけようとして ふと 気付いた あれが見…
何処に居ればいいのでしょう 何処に在ればいいのでしょう 私は。
ゆらり ゆらゆら ゆれている こころは まるで みずのなか とおく はなれた かねのおと かさねるこえも ありはせず うかぶ ことだま あぶくのように みなもで はじけて きえ…
皐月
2024年9月6日 00:32
きっと今夜は夢を見るわたしの身体は猫になり逆さのお空と昼寝するきっと今夜は夢を見るわたしの背には羽が生え朱い水面に逢いに行くきっときっとを繰り返す毎日唱えるおまじない「明日はきっといい天気」雨でも雪でも嵐でもわたしが思えばいい天気目蓋の裏にはうららかな春の日差しがふりそそぐきっときっとと繰り返す「明日はきっといい天気」
2024年6月14日 13:16
わたしは わたしの歩幅を 知らない動いているのは 私の脚でそこへと続く 私の身体歩いているのは私、だけれどわたしは わたしの言葉を 知らない動いているのは 私の口でそこへと続く 私の身体紡いでいるのは私、だけれどたしかにどこかへ 歩いているなにかを思って 紡いでいるけれども大事なところだけ近くて遠い 靄の中伸ばすこの手は 何も触れず掬う思いは 声にはならずわ
2024年2月27日 01:46
あわいを彩る天の色つい魅せられて惑う夕暮れ
2024年2月21日 21:36
頭の中を流れる旋律口をついて出かけたが喉の奥で立ち止まる息の流れは堰き止められて音になれずに立ち消える人との会話もままならぬ独り言さえ行き止まり咳止まらずにこの身が軋む行く先失くした言の葉は私のからだを巡ってる道に迷った童の様に同じところをぐるぐると宛を失くして彷徨うの
2024年1月3日 04:23
どうしてこんなにも途切れ途切れなのだろう口先から零れる言葉もペン先から流れる文字も頭の中を駆け巡るものには遠く遠く及ばないこの身体を伝ってもっともっとたくさんの想いが表せたらいいのに言葉にしなければ (伝わらない)音にしなければ (聞こえない)手を伸ばさなければ (掴めるはずもない)そして きっと生きていなければ――
2024年1月1日 00:32
怒りのような嘆きのようなどちらとも取れる言い草で吐き捨てていくそれは酷く冷たかった鋭い刃先が身を掠め触れたところが赤く滲む頬が痛かった耳が痛かったけれども黙って聞いていた向けられた言葉の数々を出来うる限り受け止めたかったのだ反応の無い私に痺れを切らしたのか或いは飽きたか気が済んだのか静寂の中置き去りの私と言葉たち一体あれはなんだったのか……。
2023年12月23日 03:39
生きていてください。どうか。生きていてください。そして、許してください。貴方が生きていることを、貴方が生きていくことを、きっと私はこれからも、絶えず願い続けるのです。
2023年12月12日 00:58
他人が灯した蝋燭を後生大事に抱えている熱に溶かされ少しずつ縮んでいく背を近づいていく海の匂いを黙って胸の内に仕舞いながら
2023年9月18日 19:15
海に憧れてその潮騒に憧れて私は身体を震わせた歌に憧れてその音楽に憧れて私は心を震わせた私の手には届かないものが私の声の届かないところでたしかに息づいているこれは私の夢見た"かたち"私の憧れ"ゆめ" の "かたち"
2023年9月5日 23:11
たましいの行きたいところ風のながれに身を まかせて自由に 飛んでいくたましいの行きたいところ潮のながれに身を まかせて自由に 泳いでいく鴎や飛魚が行こうと思えばどこへでも行きたいところへ行けるようにわたしも自由なこころで歌っていたいたましいの行きたいところ音の流れに身を まかせて自由に歌っていたい
2023年8月8日 21:02
今生きること息をすること朝 起きることご飯を食べること人と会い話しさようならを言って帰ること風呂に入り歯を磨いて夜、布団の中で眠りにつくことそれを毎日繰り返しひとつずつこなしていくこと回り続ける歯車に時折油をさしながらぐるぐると果てしない時の中を進んでいくいちばん単純に見えるのにいちばん難しいこと今 生きること今を 生きてゆくこと。
2023年8月1日 01:25
ひとりがいいひとりがいいのだれにもしられずたったひとりでさよならをするの「もうすこしだけ」をもうすこしつんで かさねてくずれて こわれたすてられたわたしのからだからはねが いちまいぬけおちるしろくて かるいわたしのたましいどうか とおくへ とんでいけそして とおくで みていておくれ
2023年7月30日 21:42
どろどろとした いかりむかしむかしぼくがまだちいさいこどものころからそれはあったずうっとぼくのおなかのなかでぐつぐつ ぐつぐつにえたぎっていたつめたいおみずをのんでもつめたいかぜにあたってもちっともひえてはくれなくておとなになったいまでもそれは ぐつぐついっているこのあついのとさよならしたいのだけれどやりかたがちっともわからないみんなおんなじなのかしら
2023年5月13日 02:05
黒い雲の向こうにまだ染まりきっていない澄んだ青無垢な青が広がっている「遠くの空よこの世は一体 何色だい?」そう問いかけようとしてふと気付いたあれが見ているのは漆黒に染まった雲であってその遥か下にいる我々なんぞ見えてはいないのではなかろうか。私がどれほど見つめてもその視線は片道切符交差することなどないのかもしれない、と。
2023年5月3日 00:19
何処に居ればいいのでしょう何処に在ればいいのでしょう私は。
2023年5月2日 23:48
ゆらり ゆらゆらゆれているこころは まるでみずのなかとおく はなれたかねのおとかさねるこえもありはせずうかぶ ことだまあぶくのようにみなもで はじけてきえてった。