赤ずきんの活躍を新たな形で楽しむ【読書のキロク・Audible】
こんばんは、"もっちゃん"です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
今回は【読書のキロク】です。
Audibleも含めて、読書を楽しんでおります。
以前、こんな記事を書きました。
3つほど書きましたが、いずれも青柳碧人氏の作品を読んでのキロクになります。
今回はその続編というわけではありませんが、近しいコンセプトの作品になります。
◯今回読んだ本:『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』 著者:青柳碧人 双葉社
前回までの著作で"昔話シリーズ"に見切りをつけ、童話に入りました。
◯概要
昔話シリーズの童話版のようです。
考えてみると、私は昔話とか童話がぐっちゃぐちゃで、あまり区別していませんでした。
前作まで、日本の昔話を舞台に繰り広げられていたミステリーが、西洋童話でも繰り広げられるわけです。
◯ヒロイン誕生!
前作までの"昔話シリーズ"を読んでいて一番に思ったことは、
ドラマ化・アニメ化を志向しているな
ということでした。
ミステリー云々というより、キャッチーなテーマや内容から、きっとそこが狙いのように感じていました。
でも、それには少し足りない気もしていました。
一番は
主人公の不在
です。
いろいろな昔話をもとにミステリーが展開されますが、一貫した主人公的な存在がいませんでした。
そこがアニメ化になりにくい一つの要因のように感じていました。
どちらかと言うと、
『世にも奇妙な物語』
的な、オムニバス感のあるものでした。
それが…
やっぱりか!
といった感じで、ヒロインを用意してきました!
それが
赤ずきん
です。素敵な選択ですね。
赤ずきんといえば、とりあえずチャーミングな見た目を想像します。
我々の世代的には
赤ずきんチャチャ
とか、すでにアニメにもなっていたりしましたね。
まさに商用的な側面を突いてきたな!
といった印象でした。
読めばわかりますが、
赤ずきんの決め台詞まであります。
狙ってる感じがすごい!
◯橋本環奈さん主演でNetflixに
やっぱり、映像化されていました。
しかも橋本環奈さん主演で!
芸能に疎い私でさえ、顔と名前と声までわかる数少ない女優さん(タレントさん?)です。
すごい!
ちょっとNetflixも見てみたいと思いました。
うまくやったな!感がありますが、楽しめそうです。
個人的には、赤ずきん役は芦田愛菜ちゃんをイメージしながら聴いていたので、
少し予想がはずれてしまいました。
◯童話のチョイスがちょうどいい
さて、内容に関してです。
ミステリーの具合は中高生くらいにピッタリな感じかと思います。
童話の世界観を生かしつつ、夢のある犯罪計画。
読んでいて楽しいミステリーです。
自分としては、
「ヘンゼルとグレーテル」
なんかは、童話自体が曖昧な理解でしたが、
この本を通して、大元の童話を楽しんでいる気分になりました。
「シンデレラ」や「眠り姫」なんかは、ディズニーでも取り上げられているものだし、認知度も高いと思います。
そのあたりのチョイスがちょうど良い!
おじさんでも、懐かしく思いながら楽しく読み進めることが出来る作品です。
これはまたシリーズ化されるな!
◯サクッと読める"サクッと本"
本作品を私はAudibleで楽しみましたが、文庫でも出ているようです。
一貫した大きなストーリーがありつつも、一つ一つの小さな話を楽しめます。
スキマ時間で楽しめるサクッと本だと思います。
学級担任をしていたら、学級文庫として置きたい感じです。
もちろん、読書を楽しむ大人にもオススメです。
書店で見かけたら、手に取ってみるのも良いかもしれません。
そんなことを考えた1冊でした!
なんか自分もこういう作品を創作したくなるものです。
難しいけど。
自己紹介はこちらから。