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赤ずきんの活躍を新たな形で楽しむ【読書のキロク・Audible】

こんばんは、"もっちゃん"です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。

今回は【読書のキロク】です。
Audibleも含めて、読書を楽しんでおります。

以前、こんな記事を書きました。

3つほど書きましたが、いずれも青柳碧人氏の作品を読んでのキロクになります。

今回はその続編というわけではありませんが、近しいコンセプトの作品になります。

◯今回読んだ本:『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』 著者:青柳碧人 双葉社

前回までの著作で"昔話シリーズ"に見切りをつけ、童話に入りました。

◯概要

童話の世界で起きる事件を
赤ずきんがスッキリ解決!

日本の昔ばなしをミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!

上記ホームページ商品紹介を引用

昔話シリーズの童話版のようです。

考えてみると、私は昔話とか童話がぐっちゃぐちゃで、あまり区別していませんでした。

前作まで、日本の昔話を舞台に繰り広げられていたミステリーが、西洋童話でも繰り広げられるわけです。

◯ヒロイン誕生!

前作までの"昔話シリーズ"を読んでいて一番に思ったことは、

ドラマ化・アニメ化を志向しているな

ということでした。

ミステリー云々というより、キャッチーなテーマや内容から、きっとそこが狙いのように感じていました。

でも、それには少し足りない気もしていました。

一番は

主人公の不在

です。

いろいろな昔話をもとにミステリーが展開されますが、一貫した主人公的な存在がいませんでした。

そこがアニメ化になりにくい一つの要因のように感じていました。

どちらかと言うと、
『世にも奇妙な物語』
的な、オムニバス感のあるものでした。

それが…

やっぱりか!
といった感じで、ヒロインを用意してきました!

それが

赤ずきん

です。素敵な選択ですね。

赤ずきんといえば、とりあえずチャーミングな見た目を想像します。

我々の世代的には
赤ずきんチャチャ
とか、すでにアニメにもなっていたりしましたね。

まさに商用的な側面を突いてきたな!
といった印象でした。

読めばわかりますが、
赤ずきんの決め台詞まであります。

狙ってる感じがすごい!

◯橋本環奈さん主演でNetflixに

やっぱり、映像化されていました。

しかも橋本環奈さん主演で!

芸能に疎い私でさえ、顔と名前と声までわかる数少ない女優さん(タレントさん?)です。

すごい!

ちょっとNetflixも見てみたいと思いました。

うまくやったな!感がありますが、楽しめそうです。

個人的には、赤ずきん役は芦田愛菜ちゃんをイメージしながら聴いていたので、
少し予想がはずれてしまいました。

◯童話のチョイスがちょうどいい

さて、内容に関してです。

ミステリーの具合は中高生くらいにピッタリな感じかと思います。

童話の世界観を生かしつつ、夢のある犯罪計画。
読んでいて楽しいミステリーです。

自分としては、
「ヘンゼルとグレーテル」
なんかは、童話自体が曖昧な理解でしたが、

この本を通して、大元の童話を楽しんでいる気分になりました。

「シンデレラ」や「眠り姫」なんかは、ディズニーでも取り上げられているものだし、認知度も高いと思います。

そのあたりのチョイスがちょうど良い!

おじさんでも、懐かしく思いながら楽しく読み進めることが出来る作品です。

これはまたシリーズ化されるな!

◯サクッと読める"サクッと本"

本作品を私はAudibleで楽しみましたが、文庫でも出ているようです。

一貫した大きなストーリーがありつつも、一つ一つの小さな話を楽しめます。

スキマ時間で楽しめるサクッと本だと思います。

学級担任をしていたら、学級文庫として置きたい感じです。

もちろん、読書を楽しむ大人にもオススメです。

書店で見かけたら、手に取ってみるのも良いかもしれません。


そんなことを考えた1冊でした!

なんか自分もこういう作品を創作したくなるものです。
難しいけど。

自己紹介はこちらから。

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