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ミドルリーダーとして校内研究を活性化させたい【読書のキロク】

こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。

教員になって10年目となると、
しきりに「ミドルリーダー」ということを囁かれます。

最初は「なんのこっちゃ」と思っていた「ミドルリーダー」ですが、だんだんとその重要性を感じてきたようにも思います。

今回の本は主旨こそミドルリーダーに関するものではなくとも、少し意識させられたものになります。

◯今回読んだ本:『入門 校内研究のつくり方―教師自らが共に学ぶ主体的・対話的で深い研究を実現する!』 著者:澤井陽介 東洋館出版社

以前にも記事にしたことがある、澤井陽介先生の著書になります。
ちなみに、以前の記事はこちらになります。

今回の本は、初版が今年の6月になりますので、比較的新しいものになります。

◯概要

年間150回を超える講師・講演依頼を受け、小学校・中学校の授業改善に関わり続けてきた著者が贈る!全国の先生方の学びを全力でサポートする至高のバイブル

本書の概要
教師の働き方改革が叫ばれていることに加え、常に新しい教育課題に対応することが求められる今日、「校内研究を充実することが難しい」と感じている学校は少なくありません。そこで本書では改めて、「そもそも校内研究とはなにか」「どのような特徴や構造をもっているか」「校内研究に目を向けることの価値や可能性」といった基礎・基本を明らかにしたうえで、無理なく改善できる効率的で効果的な校内研究の充実策を紹介します。
本書からわかること
主体的・対話的で深い「研究」をつくる方法がわかる
授業改善の視点である「主体的・対話的で深い学び」は、子供にとってのみならず、教師自身の学びの姿だと言うべきものです。そこで本書では、教師の「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」を生み出すにはどのような取組が必要か、考え得る限りの方法を一つ一つ紹介します。
研究授業の見方や研究協議会のもち方がわかる
研究授業はただ漫然と見ていても、自分の授業を改善するヒントを得られないばかりか、研究協議会を活性化することはできません。授業の見方にはさまざまな方法がありますが、ここでは「研究授業」に特化し、「どのような着眼点をもてばよいか」「どのように授業記録を取ればよいか」などについて、具体例を交えながら解説します。
加えて、「授業の感想」を述べ合うだけで終わってしまいがちな研究協議会に、いかに対話と議論をもたらすか、その具体策を紹介します。
校内研究の改善に必要な10の視点と方法がわかる
本書では、次に挙げる10の視点を取り上げています。
[視点①]効果的・効率的に行う視点
[視点②]自分の授業を自己調整する視点
[視点③]カリキュラムをマネジメントする視点
[視点④]授業イメージを共有する視点
[視点⑤]全員参加の視点
[視点⑥]教師の自己実現を図る視点
[視点⑦]学校組織力を向上する視点
[視点⑧]不易であれ流行であれ、本質を捉える視点
[視点⑨]学級経営を重視する視点
[視点⑩]研究成果を見える化する視点
この10の視点ごとに「どのようにして校内研究を改善していけばよいか」具体策を紹介します。

上記ホームページ商品説明より引用

年間150回も講演をなさっているのですね。どうりでお話も上手なわけです。
私も1度講演を拝聴したことがあります。

非常に論理的だけど、なんとなく学級経営の話とかをされた際には、人間味を感じたような印象があります。

今回の本も非常に読みやすく、あっという間に読み終えてしまいました。

◯雑感

もはや内容については、商品説明で書いてあることそのままのように思います。

タイトルに「入門」とあるだけあって、「校内研究」について広く網羅的に扱っているように思います。

その具体的手法というよりは、校内研究の考え方や持ち方、視点などについて、すこし引いた立ち位置から語っているように思います。

個人的には、
ある程度ご自身で校内研究の経験があり、
いよいよ次は実施する立場になるような方

あたりが読むと非常に勉強になる本のように思いました。

もちろん、その他の方にも向けられて書かれた本だと思います。
それぞれの立場で考えることがあると思います。

私はわりと「ミドルリーダー」について書かれていた部分が印象に残っています。

◯ミドルリーダーの組織の中の役割

個人的に印象に残ったことです。

上の概要で言えば、校内研究の改善に必要な10の視点のうち、
[視点⑦]学校組織力を向上する視点
に関するところです。

この項では、学校の組織力の向上のために目を向けたいのが
「中堅教師の存在」
ということで挙げています。

中堅教師…おおよそ10年目〜20年目くらいの経験のある教師
としています。ちょうど私も当てはまります(年齢的には)。

この項で言いたいのは、

中堅教師には、ベテランにはない途上の力量(伸びしろ)とバイタリティがある
ゆえに「若手と共に成長する」という姿勢で若手に寄り添うことができる
中堅教師がメンターとして機能する自覚をもつべし

といった感じでしょうか。

少し精神論というか、情意面に熱い感じがしますが、個人的にはこうした論調はとても好きですし、主張には同意するところばかりです。その通りだと思います。

その通りだと思うが故に、その通りに活動できていない自分にとっては非常に耳が痛く感じます。

◯教職大学院生が担う役割

とはいえ、考えていかなければいけないことだと思います。

ふと現在の立場で考えるのは、
現場に入る教職大学院生も近い立場が担えるのではないか
ということです。

もちろん学卒院生には難しいところもあるとは思いますが、
若手支援という意味では、一番共に成長できる存在であるようにも思います。

立場的に難しい教職大学院生(内留生)ではありますが、
学校組織の中で一役を担えるような存在でありたいとも思います。

そうした心構えを持つような1冊でもありました。


そんなことを考えました!

なかなか実習が始まると忙しく、読書の時間が確保できていない気がします。

意図的に生活リズムを整えねば…。

自己紹介はこちらから。


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