非定型うつ病を改善させた方法
非定型うつ病とは一般的に、普段のストレスがかからない環境では鬱症状が出ないが、ストレスがかかる場面になると途端に鬱になってしまうという種類のうつ病である。少し前にYoutubeでABEMA TVを見ていたら、非定型うつ病と診断されて生活保護を検討しているという女性が出演していた。
実は私も主症状はパニック障害だが、たまに出る鬱は非定型うつ病のそれだと思っている。なぜならストレスがかからない状態だとほとんど鬱症状が出ないからである。症状が出るのはバイトに行く前とか試験の前とかで、ストレスがかかる場面だけなのだ。なのでそのYoutubeに出ていた女性が「理解されない苦しさ」があると言っていて自分も共感した。非定型うつ病は周りから見ればただの甘えだと捉えかねないのである。しかし、本人の中では確実に鬱に脳を占拠されて動けない状態なのだ。もちろん外からは本人の脳の中などわかるはずがないので理解されづらいのであるが…
最近、別の記事でパニック障害後の軽いうつ病を治す方法ということで抗うつ薬のサインバルタを飲んでいるということを書いた。実はこのサインバルタが非定型うつ病にも効くと書いている精神科医のブログ記事を見つけた。それが以下のkyupin先生のブログである。
このブログ記事によると、非定型うつ病にはドパミンが絡んでいて、SSRIなどのセロトニンだけを純粋に増やす抗うつ薬では効果がないのだそうだ。しかし、サインバルタはセロトニンだけではなく、ノルアドレナリンとドーパミンも同時に脳内で増やしてくれるので非定型うつ病に効果があるのではないかと書いてある。
実際にサインバルタを飲み始めてみると、一日中やる気に満ちているのが自分でもわかる。まず朝の目覚めからして違う。非定型うつがひどい時は朝起きられない時がほとんどだったが、サインバルタを飲み始めてからは比較的朝の早い時間に目が覚める。私の場合は朝食後にサインバルタを飲むようにしているのだが、飲んでから大体3時間くらいすると薬の効果を感じ始める。なんとなく何かをやりたいという気持ちが出てきて、部屋の掃除や片付けをすることができるようになった。サインバルタを飲み始めるまでは午後になるまでぼーっと過ごして、午後になってようやく何か生産的な活動をすることができるようになるという始末だったのにも関わらずだ。なんとなくやる気が出ず、午前中にぼーっとしてしまうという状況を脱することが出来たのは確実にサインバルタのおかげと言っても良いだろう。
また、私はさらに体調を良くする方法として、サインバルタにアモキサンを加えるのも考えている。アモキサンは三環系の抗うつ薬であり、セロトニンとノルアドレナリンを増やすのだが、特にノルアドレナリンを脳内で増やす力に長けている。サインバルタはどちらかというと、やる気を出すという感じで集中力をもっと上げたいと思う時がある。集中力にはノルアドレナリンが効くので、サインバルタに加えてアモキサンを合わせて飲むとより効果的なのではないかと思っている。今のところサインバルタだけで私の場合は日常生活に不満はないので試していないのであるが、試験の前や何か集中してこなしたい何かがあるときはアモキサンを一緒に飲んで試してみたいと思う。ちなみにアモキサンはノルアドレナリン優位の抗うつ薬ということでそこまで継続的に飲むことは推奨されていない。なぜなら三環系抗うつ薬ということで副作用が出やすく、効果も腰折れしやすいからだ。いざという時に飲むのが良いのだろう。
さらにサインバルタは非定型うつ病の治療だけではなくてスマートドラッグとしてもかなり使い道があるなと感じている。うつ病ではなくてもなんとなくやる気が出ないとか、仕事に取りかかるまで腰が重いとか、そういう鬱ではないけれどもQOLが下がってしまっている状態にも効くのではないかと思っている。なぜならそういう症状は非定型うつ病と症状がかなり似ているからだ。いわば脳内のドーパミンが足りていなくて行動に移せていないわけだから、ドーパミンを外から足してあげれば行動に移しやすくなる可能性は高い。何か物事に取り掛かりやすくしてくれるというのはサインバルタの一番良い点だろうと思う。そしてそれは焦燥感からくるものではなくて、自然なやる気なのだ。例えば別の抗うつ薬で言えばイフェクサーは焦燥感がすごく強く出た。それだけ抗うつ効果が強いのだろうが、自分にはその焦燥感が「偽物のやる気」に感じられてすこぶる嫌だった。その点サインバルタは自然と気持ちを持ち上げてくれる感じがあって自分には合っている。
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