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パニック障害の吐き気は無理に我慢しないことが大切という話

季節ももう夏間近となり、パニック障害の人たちが辛い時期が近づいていますね。夏というのは自律神経が乱れやすく、パニック発作が出やすい季節です。

その中で、パニック障害を持っている人の中にはやはり吐き気に悩まされている人が多いのではないでしょうか。実は私もその1人です。突発的にくる吐き気と、苦手な場所に行った時の吐き気のどちらもありますが、その時の対処法についてこれまでに学んだことを書いていきたいと思います。

吐き気は我慢せず、吐いてしまうことが大事

パニック障害の吐き気はいきなりくることもありますが、だんだんと吐き気のレベルが高まってくることが多いと思います。時間で言えば10分くらいでピークに達する感じです。

その時に無理して吐き気を我慢しようと思えば思うほど吐き気で辛くなります。時によって嘔吐恐怖症も併発してしまうので、吐き気は我慢しないほうが良いと思います。

吐き気がきたなと思ったら、すぐにトイレや洗面台に行ってえずくなり吐いてしまうなりした方が良いです。私の経験的に、吐き気がまだそんなに強くない時に強制的に吐いてしまった方が結果的につらくならないと思います。

パニック発作のピークは20分くらいですから、その時間だけはオエッと何度もえずいてしまって大変だと思いますが、それを乗り越えればかなりスッキリとすると思います。

逆に吐き気がきても無理して唾を飲み込んだりして我慢していると余計吐き気が辛くなってきて、トラウマになってしまいます。

人前で吐き気がきたらどうする?

また、パニック発作が他人が大勢いるなかで起こることもあると思います。例えば電車の中とか歯医者とかですね。そうした状況の中ではえずいてしまうと他人に迷惑をかけてしまうからと無理に我慢してしまう人が多いと思います。

しかし、私個人の経験的には周りの人など気にせず吐いてしまっても良いと思います。これは私の経験ですが、ある日、電車の中でパニック発作が起きてしまい、満員電車の中で何度もえずいてしまったことがありました。

しかし、周りの人は意外と誰も気にしていない様子でした。もちろん私の様子がおかしいことに気づいている人は何人もいたはずですが、声をかけてくる人は1人もいませんでした。

それだけ、みんな自分のことで精一杯ということです。それに、無駄に他人に関わりたくないという気持ちもあるのだと思います。

パニック障害の人が意識して覚えておかなければいけないことは、「パニック発作が起きても死なない」ということです。今までに世界を見渡してもパニック発作が原因となって死んだ人は1人もいません。

なのでパニック発作が起きても全く問題ない、気にしないという心持ちが大切になってきます。森田療法で言うところの「あるがまま」でいることがとても大切なのです。

吐き気がくるということは、体が吐きたいメッセージを伝えてくれているということなのです。なので、吐き気がきたら素直にそのメッセージに従って、吐いてしまいましょう。

パニック発作がきても、結局何も起こらなかったし、むしろ吐いてしまったら気持ちが楽になったという感触を掴むことが克服の鍵となると思います。

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