佐藤真奈美

大分県在住のヨーガ療法士です。 地域でヨーガのクラスを開催するほか、公的な施設にてヨー…

佐藤真奈美

大分県在住のヨーガ療法士です。 地域でヨーガのクラスを開催するほか、公的な施設にてヨーガ療法の指導をしています。 こちらでは、日々感じていることや、ヨーガ療法について、発信していきます。 HP https://www.hortensiavive.com/

最近の記事

秋風に乗せた一歩が、静かに心へと響く

秋分の祝日前後の月曜日に、ヨーガ教室に三名の方が体験レッスンにお越しくださいました。 お三方に共通しているのは、ご紹介であったことや、新しいことに挑戦することへのハードルを感じながらも、チャレンジしたいという前向きな姿勢をお持ちだったことです。 また、ヨーガに対するイメージや不安を抱えながらも、ヨーガセラピーの 体験レッスンに参加してくださったように感じました。 私自身も過去の自分を思い出しました。初めてヨーガ教室のドアをノック した瞬間や、参加してレッスンを終えるまで

    • ココロのハーモニー

      早朝、クマゼミの鳴き声で目が覚めた。 最近、我が家の周りではマンションラッシュが続き環境が大きく変わっていた。 そんな中、ベランダの隙間の壁にクマゼミがひっそり止まり、透け感のあるキレイな羽にお腹を小刻みに振動させていた。 クマゼミは一心に、まるで「今ココに集中」と訴えるように、大きな音を立てて鳴いているクマゼミの姿に心うたれしばらく見入っていた。 この一瞬を精一杯生きていると主張しているかのようだった。 あれほど必死に鳴いているクマゼミもいつの間にかどこかへ消えて

      • 秋のしるし

        8月7日、立秋を迎えた。 日々の生活はまだ夏真っ盛りだが、自然のリズムの中に秋を見つけた。 8月7日、朝日が私の部屋の白い壁に虹色のドットを散りばめ広がっていった。 太陽光を反射して光り輝くサンキャッチャーの虹色のハーモニーが 心まで浄化されるような立秋であった。 今月後半には、観光名所の向日葵畑が満開を迎えると聞いた。 秋風を感じながら、挨拶文も残暑見舞いに切り替え、あの方に向日葵のハガキで近況を報告しようと思う。 日常生活の中で、小さな秋を感じる楽しさを味わい

        • オルテンシアの頃 II

          先月功労賞をいただいたことで、 これまで私のヨーガ教室に 来てくださっている生徒さんへの 感謝の気持ちが湧いてきました。 以前から温めていたプランが蘇ってきました。 生徒さんは喜んでくれるでしょうか? お渡しするタイミングはいつが良いでしょうか? いろいろと考えた末に、6月21日国際ヨガの日を意識して、6月スタートのカレンダーを作ろうと思いました。 そう考えると、時間が限られていることに気づき急いで温めていたプランを実行! カレンダーはハガキサイズかA4サイズかでかなり

        秋風に乗せた一歩が、静かに心へと響く

          「オルテンシアの頃 1」

          2024年辰年も気付くともう約半年が過ぎ、紫陽花の頃となりました。 「紫陽花には霊力が宿る」という昔の言葉を思い出します。 辰年の今年前半は、 目に見えない力が 働いたように感じました。 今までヨーガ療法士として 淡々と行ってきた活動に光が当てられたように思えたからです。 今年3月、ヨーガ療法士3名で訪れたある施設で感謝状をいただきました。 また、今年5月にはヨーガ療法学会で功労賞を授与されました。 ヨーガ療法学会を通して外部の方々から ヨーガ療法士としての仕事を認め

          「オルテンシアの頃 1」

          内側からの輝き

          立夏と同時に爽やかな新緑シーズン到来 心地よい風に誘われて、先日のヨーガクラスが始まる前に健康について 生徒さんが話し会っていました。 皆さんそれぞれの健康についてのお考えがいろいろとあることに気付かされました。 ふっと、今日の瞑想テーマは「ご自分が考えている健康について」にしょうと思いました。 さらに「健康」を冷静に考えることでライフスタイルの幸福度も上げることができるのではないかと感じました。 ヨーガ教室が始まる前にいつも通り 最初は皆さんと一緒に体操、途中から

          内側からの輝き

          ココロ爛漫

          今日ヨーガ教室に向かう途中、いつものようにのレンガの歩道を歩いている時、女性からすれ違いざまに突然声をかけられた。 「ステキ」と.... その言葉はわたしに向けてなのか? 他に誰も人はいない... 振り返りその方にもう一度、その女性に 「エー⁈」 と問いかけると 「ステキね!」 とニコと笑って行った。 ほんの数秒の会話であった。 私が身につけているこのペンダントを褒めてくださったのだと思う。 このペンダントは10年前に フェアートレードで見つけた私のお気に入り

          和の香り

          香りとは、目に見えない記憶と結びついているから不思議に思う。 私が小学生の頃、春になると母が玄関に 一輪挿しの水仙を生けていた記憶が蘇ってきた。 そして、水仙の香りは時代が変わっても 変化していないように感じるから不思議。 先日、友達のご主人が植えた水仙を沢山の花束としていただいた。 水仙を見た瞬間、モチベーションが上がってきた。 なぜなら... 今までの水仙のイメージが変わってしまったから。 レモンイエローの透明感のあるラッパ水仙が 視界に飛び込んできて感激し

          学びはエンドレス

          今年1月から、約20年前に受けたヨーガ療法士の養成講座を、チューターという立場で再度受講している。 なぜ、受講したかというと、最新の情報を取り入れることで、わたしが関わる方々へのお役に立てることができると思ったから。 実際受講してみて、驚いた。 20年前の受講時と比べ、内容がかなり高度になり、専門性も増していたからである。 受講している方々の顔ぶれも変わり、医療従事者など専門職に就いている方の割合が増えている様子だった。 ヨーガ療法の認知度が上がってきていることや、

          学びはエンドレス

          春の足音

          今まで寒さから身を守ることに、 意識が向いていた。 気づくと木々は芽吹き、フラワーショップでは春爛漫。 先週、ある方の催事に足を運び今回もミニブーケをプレゼント‼︎ 彼女は年に3回ほど、ある店舗で商品を販売している。 20年前、偶然にも催事の際に足を止めたのがきっかけとなった。 柔らかいパープル色のサテン生布の上に、商品が置かれたこともインパクトがあった。 売り場で商品のことを伺いながら立ち話。 その時に何故か、私が身につけていたフラワーペンダントで話が盛り上がっ

          合わせ鏡

          今日はユニクロの若草色のショート丈のダウンを纏いスーパーへ。 買い物に熱中している私の前へ 全く知らない女性から... 女性「あら、あなたと同じダウンの色、形で私、嬉しいわー」   「あなたのサイズはいくつ?」 突然、テンポよく声かけしてくださった。 目の前の女性を見ると、正に同じ色、形のダウンを纏っていた。 私は思わず、「エー」と言いながらサイズ確認のためにダウンを脱ぎ「Lサイズです!」と答えた。 女性「ワー同じサイズなのに、何故かあなたの方が細く見えるわ、でも嬉

          ヨーガ療法のレクチャーをしました

          先日、マインドフルネスを研究する医療従事者のグループにお招きいただき、ヨーガ療法のレクチャーをオンラインで実施し、13名の方にご参加いただきました。 レクチャーの時間は30分。 前半の座学では、トピックとしてヨーガ療法学会理事長の海外での普及活動、ヨーガ療法についてと現在の学会活動の動きをお話させていただき、後半には20分の椅子ヨガ実習をしました。 短い時間の中でしたし、またヨーガが初めての方もいらっしゃったので、緊張と弛緩とをまずはしっかり体験していただくことを意識し

          ヨーガ療法のレクチャーをしました

          エゴ

          夫の療養生活のお世話をするようになって、ちょうど一年。 お世話をする中で、夫に対し、”もっと、こうならないのか”と、もどかしさを感じることもしばしばです。 そんな時わたしは、どこか夫と自分とを同一視しているのだと思う。 自分はこんな風にはなりたくないという思いが、自分の中に見え隠れしていることに気づく。 不自由な夫を見ていると、健康であることの大切さ、自分をいたわることの大切さを、学ばせてもらっている気がする。 また、私自身がこれからどうやって生きていこうかと、考え

          こころのコンシェルジュ

          最近、ふっと思うことがある。 心は人からは見えることがなく、また、年齢に関係なく変化し続ける可能性をもっている。 だからこそ、自分の心がけ次第でいつからでも磨く価値がある。 わたしは以前は、自らを主張することにばかりに重きを置いていて、「聴く」ことの大切さを知らなかった。 しかし、ヨーガ療法士として人の心にも触れるお仕事をするようになり、人の話を聴くことの大切さをひしひしと感じるようになった。 そのような気づきから、私は現在、所属しているヨーガ療法学会の卒後研修にて

          こころのコンシェルジュ

          ビーズからのメッセージ

          母から受け継いだ黒のビーズ・フリンジ付きストールがある。 ストールの色、質感からしてそろそろ出番の季節がやってきたので、引き出しから出して手にとって眺めていた。 幅が約50センチ、フリンジ部分が5センチの光沢のある黒のビーズ。 母は使った頻度が多かったのだろうか、所々黒ビーズがほつれ抜け落ちていることに気づいた。 不思議なことに、譲り受けた当初は全くビーズのほつれなど気にせず使用していた。 最近、気持ちにもゆとりが出てきたのか、細かい部分にも目がいき届き、手直しをし

          ビーズからのメッセージ

          人生の区切り

          昨年の春、10年以上続けてきたヨーガ療法士協会大分支部の幹事長を、退任しました。 大分支部は会員の人数も少なく、ヨーガ療法士が学び続ける機会も、都市部に比べるとどうしても減ってしまいます。 そんな中、会員の皆様が都市部ではないからといって学びの継続をあきらめるようなことがないよう、ただただ、学び続ける環境を準備するために、一心にやり続けてきたように思います。 幹事長を降りたのは、家族が病気で倒れ、ライフスタイルが大きく変化したことがきっかけとなりました。 その時に、そ

          人生の区切り