ココロのハーモニー
早朝、クマゼミの鳴き声で目が覚めた。
最近、我が家の周りではマンションラッシュが続き環境が大きく変わっていた。
そんな中、ベランダの隙間の壁にクマゼミがひっそり止まり、透け感のあるキレイな羽にお腹を小刻みに振動させていた。
クマゼミは一心に、まるで「今ココに集中」と訴えるように、大きな音を立てて鳴いているクマゼミの姿に心うたれしばらく見入っていた。
この一瞬を精一杯生きていると主張しているかのようだった。
あれほど必死に鳴いているクマゼミもいつの間にかどこかへ消えて行ってしまった。
クマゼミのその姿を通して、自分自身の慌ただしい日々を振り返った。
クマゼミは、鳴いているだけなのに、どこか達観しているように見えた。
そう、しあわせはあしもとから。
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