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人生の区切り

昨年の春、10年以上続けてきたヨーガ療法士協会大分支部の幹事長を、退任しました。


大分支部は会員の人数も少なく、ヨーガ療法士が学び続ける機会も、都市部に比べるとどうしても減ってしまいます。

そんな中、会員の皆様が都市部ではないからといって学びの継続をあきらめるようなことがないよう、ただただ、学び続ける環境を準備するために、一心にやり続けてきたように思います。


幹事長を降りたのは、家族が病気で倒れ、ライフスタイルが大きく変化したことがきっかけとなりました。


その時に、それまでは立ち止まることなく進んできた足を一旦止め、これからの人生をどう生きるかを、考え始めることになりました。

幸い、後任の方も見つかり、スムーズにバトンタッチをすることもできました。


幹事長を降りたあとは、肩の荷が下りたような感覚になったことを、今でも覚えています。

わたしにとって、大きな節目のような、出来事でした。


*****


インドには、”四住期”という、ライフステージに関する考え方があります。

人生を4つのステージに区切り、それぞれ、どのように生きるべきかが、そこに示されています。


学生期(梵行期、ブラフマチャリヤ、brahmacarya) 
師のもとでヴェーダを学ぶ時期

家住期(ガールハスティヤ、gārhasthya) 
家庭にあって子をもうけ一家の祭式を主宰する時期

林住期(ヴァーナプラスタ、vānaprastha) 
森林に隠棲して修行する時期

遊行期(サンニヤーサ、saṃnyāsa) 
定の住所をもたず乞食遊行する時期

wikipediaより


これに照らし合わせてみると、今のわたしのステージは、林住期。

世俗的な生活から少しずつ引退し、しずかに自己修養をするべき時期に入ったともいえます。


そんなことに思いを馳せながら、これからは、何かを得ていくことよりも、手放すことで、本当に大切なものを大切にして、心穏やかに生きたいと思うのです。



そう、幸せは、あしもとから。


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