【読書レビュー】プリズン・ドクター おおたわ史絵著/罪人は生まれながら悪人なのか
TVのコメンテータとして活躍されているおおたわ史絵氏は、医師として刑務所でも仕事をされている。日ごろ私達が垣間見ることができない塀の中の世界を、矯正医官の視点から描いた作品。
私は凶悪な事件をニュースで見るたびに、
「どんな人生を送ったらこんな悪いことができるようになるのだ?」「こんなことする奴は一生刑務所に入っとけ」「死刑になっちゃえ」と憤慨してしまう。
しかし著者の「罪人は生まれながら悪人なのか?」の問いは心に刺さった。
身体障害、知的障害。こうした者たちが刑務所や