FIREを目指そうとする人の心理には何があるか?
こんばんは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。
昨日は、ここ数年話題になっているFIREについて解説してみました。FIREで早期リタイアするのは事実上困難であることも書きました。
今日は更新がだいぶ遅くなってしまいましたが、事実上困難なのになぜFIREを目指そうとする人がいるか、その心理について今日は書いてみたいと思います。
FIREを目指す人は投資のセオリーが抜け落ちている可能性がある
FIREを目指そうとする人の中には、投資の目標を決めていない方が多いのではないかと感じています。
毎月数十万円を投資に回さないと早期リタイアできないのは、計算してみればわかることですが、それをあえて目指すところに計画性のなさが見えます。
証券会社での勤務経験またFPとしての実感として、投資に失敗する人の特徴の1つは、投資の目標がないことです。
目標がないため、行き当たり場たりの投資になってしまい、今の自分が前に進んでいるか、後ろに進んでいるかがわからなくなり、モチベーションが続きません。
そして、場合によっては、高リスクの投資に手を出して大損をすることもあり得ます。
FIREを目指そうとする心理には何があるか?
これは、僕の偏見も一部入っているかもしれませんが、FIREを目指す人の中には、今やっている仕事に嫌気が指していて、そこから早くに逃れたい方が少なくないように思います。
投資の目標については考えないが、何となく目指したい、目先の仕事が嫌で早く辞めたいからFIREを達成しようという要領です。
また私の知り合いに株式投資以外の方法ではありますが、早期リタイアした人も何人かいます。そういう方々に話を聞いてみると、全員仕事をしない生活に退屈して、結局新しく仕事をしています。
自分自身の20代の頃の経験
何だか随分、FIREについて悪く書いていますが、以上にように考える背景には僕自身の若い頃の苦い経験があります。
私自身も、FIREではないですが、本業の仕事に嫌気が指して、起業しようと無理をしていた時期があります。
いろんなことを勉強したり、セミナーに参加して一見やっていることは前向きですが、今思うと単に今の現実から逃げたいだけだったのではないかと感じています。
実際に事業を立ち上げようとするも思うようにいかず、人生を先回りするどころか、逆に人生を遠回りする結果にもなりました。
今FIREを目指して熱心に投資に取り組んでいる人たちを見ていると、昔の自分を見ているような気分になってしまうのが正直なところです。
ただFIREという考え方が全く有害かというとそうでもありません。
FIREの悪い面だけでなく、いい面にも焦点を当て、また明日続きを書きたいと思います。
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