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逆境力の秘密50 何があっても打たれ強い自分をつくる

□読んで欲しい人

①レジリエンスを身につけたい人
②苦難に立ち向かっている人、何かに挑戦している人

□学び・気づき

①自分の学習曲線を理解する。
②イメージを正確に思い描く。
③自分に合ったバランスを知り、賢い妥協が出来るように会社を解読する。
④恐れを言葉にしない。
⑤外部からの制約には創意工夫で対処し、内面の制約には正直になる。

□行動計画

・今直面している問題が外的要因ならば、過去にどうやって乗り切ったのか自分に問いかける。
・自分で新たな刺激を得れる環境を作る。
・自分の成功イメージを視覚化する。そして脳に刷り込む。
・外的要因での失敗の後にはポジティブな言葉を使う。
・いいニュースを自分に知らせる。そしていいニュースを自分のスケジュール帳やノートに記録する。気分が良くない日にそれらを見返す。

□メモ

内面からの制約は2つに大別できる。1つは自信のなさ、もう一つは自分自信を必要以上に安全圏内に保っておきたいという気持ちである。
箱に閉じ込められたような気分になるときは、自分に制約を課している外部の要因に目を向けてみよう。それは地理的な制約かもしれないし(通行手段が限られる、特定の地域に住まなければならない)、時間的制約(フレックスタイム性で勤務する必要がある)、金銭的制約、仕事環境における絶対的障壁(ソフトウェアプラットフォーム、市場規制など)かもしれない。あるいは、情報へのアクセス制限(以前の職務で使っていた古い連絡先のリストにアクセスできない)など、他の問題ということもありうる。
学習曲線が横ばいになるとどうなるだろうか?新たなことを学べる機会を与えられなければ、もう自分の能力を伸ばせない、物足りないと感じるようになる可能性が高い。その結果、やる気が低下し始める。物足りないと感じるようになればすぐに、もう対して貢献できることはないと感じはじめる。横ばいの学習曲線はレジリエンスを瞬く間に低下させる。自分自身の価値を疑うようになる人もいれば、疲れきって冷めた様子になってしまう人もいる。実力を十分に発揮できない、物足りないと感じる人がいれば、その雰囲気は周囲にも伝わる。
スポーツ科学では、行動の視覚化は経験と同じぐらい効果を発揮する理論がある。動作をしっかり視覚化して脳に刷り込むのは、実際の経験を記憶するのと同等の効果があるという。だからアスリートは、バーを越えたりベストタイムの記録を破ったりしたとき、どんなふうに感じるかを強くイメージするよう推奨されている。
「解読」とは、組織が発する言葉の裏を読み取って、組織が求めるもの、そして組織が考える成功を本当に理解することを意味する。
あなたが営業マンで、大口注文をとりつける必要に迫られているとしよう。ところが、商談に行ったものの契約を逃してしまう。理由はたくさんあるが、そのほとんどはあなたと無関係だ。帰宅して最初の言葉が「チャンスを逃した!」なら、この日だけでなく、未来全体に鍵をかけてしまうことになる。あなたのパートナーは面談がどんなものだったかも、明日の予定がどうなっているかもわからない。前向きな情報がなければ、暗い将来を思い描いてしまう。失敗のあとには、まずポジティブなことを言ってみる習慣をつけよう。「少なくとも転びはしなかった」のような皮肉ではなく、「よし、次の作戦は…」と心からの言葉を発するのだ。

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