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#ジェイン・オースティン
【読書感想文】セス・グレアム=スミス『高慢と偏見とゾンビ』(2009)
半年くらい前にこの本をセールで買って(今見ても199円だ。もしかして定価か?)、予習として原作を5カ月くらいかけて読んだ(たぶん再読)。
原作はさすがに面白かったけど、この本は20%ほどで挫折した。
原作にときどきゾンビと武術と武器の話がでてくるだけなんだもの。原作を読んでなかったら楽しめたかもしれないが、まさか原作を先に読むべきでないパロディ本があるとは思わない。
共著者にちゃんとジェーン
プライドは重力に支配されている(Jane Austen / Pride and Prejudice )
感じの悪い紳士ダーシーに対するベネット家の読書家メアリーの評である。Pride と Vanity の違いを論じている。
すべて「自尊心」と「虚栄心」などで統一して訳すべきなのかもしれないが、日本語ではなんとなくうるさく感じるので、全部変えてみた。それはそれで分かりにくいか。
こうして並べてみると、自尊心と気位とプライドは「高さ」で程度を表現できるが、虚栄心と飾り気と見栄はできないようだ。
虚
知恵も勇気も力もなくてもサバイバーになる方法【名詞】survivor (ジェーン・オースティン『高慢と偏見』)
英文学最高峰のマッチング小説より。ベネット夫人は、地所の相続権を持つ親戚の男と娘を結婚させようとしていたが、その計画は頓挫し、夫の死後、娘たちともども路頭に迷うことになるのを憂いているところへ、ベネット氏がなぐさめの?言葉をかける。
この、トボけた皮肉屋のお父さんがいい味を出している。この小説でいちばん好きなキャラクターだ。日本でドラマ化するなら、今なら佐々木蔵之介さんとかかな。ナイツの塙さんと