4/25 レポ即興セッション! // 「正解のない世界」と「みとめあう波動」につつまれて
2024年4月25日木曜日の夜。谷町四丁目にある『TONE8.0』にて【SESSION 46】のイベントにNicaFeltとして出演、参加してきました。
このイベントは
ジャンルの異なるパフォーマーが
くじ引きでグループに分かれ
即興セッション
を行います。
▼前回参加時のレポート
▼イベント概要
主催者の向井千惠さんからお誘いいただき、
筆者のソロ活動名義
「NicaFelt」の初ライブも兼ねての演奏
となりました。
冒頭で主催者の向井千惠さん(voice,piano)、Kaeko KURIMUNEさん(dance)と20分ほど即興セッションさせていただきました。
ツインカリンバやKoshiチャイムなどの生楽器をループ、エフェクトさせた音やキーボードを弾いて、空間の隙間をあわく彩るようなイメージで演奏しました。
リバーブを効果的に使いながら、音をグリッチ、リバースさせたりすることで、環境音的なアンビエントサウンドを意図しました。
HOLOGRAM microcosmはソースがなんであれ、直感的にアンビエントなサウンドを作りやすく今回も大活躍でした。(画像中央の白い筐体)
この日から新しく加わったFairfield Circuitryのペダル「Shallow Water」は、microSAMPLERのピアノの音をカセットテープのLoFiな質感にするために導入しました。(画像左下)
その後は12名の参加者がくじ引きでランダムに選ばれ、トリオやDUOなどのグループに分けられた後、順番に即興セッションを行いました。
始まってみないと
何が起こるか分からない緊張感と
その場でしか生まれない
コラボレーションは
日常では体験できないほど刺激的
でした。
このようなセッションには例えばミュージシャン同士がコラボレーションするような「正解」はないと個人的には思います。正解を追い求めるよりも、
セッションする間、
いかに自然体でかつ、
あるがままを表現できるかが
重要だと感じます。
コラボレーションさせて頂ける方の表現と調和できるポイントを探りながら、自分を抑圧せずに表現できるかを問われるようにも感じます。
また「あるがままを表現」した後は、自然と
自己肯定感が高くなるのを
感じることができました。
このイベントで即興で何かを表現する時に
「間違い」という概念は存在しない
と個人的には思っています。
もちろん他人や自分を傷つけたり、リスペクトしないのはこれには該当しません。まずは自分を大切にし、他の方への配慮とリスペクトの気持ちをもつという前提で、セッションする時にもしも自分自身の表現で
思い通りにいかないことがあれば、
それは間違いではなく、自分らしさ
だと思います。
そしてそれをそのまま抱きしめるように受け入れることが、大切だと思います。
そうすることで、そのままの自分でもいいんだという気持ちが芽生えるはずです。
「思い通りにいかなかったこと」をとがめる人は誰もいないし、むしろ
セッションが終わった後、
どんな表現であったとしても、
他の参加者が暖かな拍手で
毎回たたえてくれました。
一般的に利害関係を意識せざるを得ない社会の中で、上記のような瞬間は日常の暮らしの中では、ほとんど見られない光景だと思います。
年齢、人生の背景、価値観などに関係なく、その時その場で表現しあえた者同士が、無条件にお互いを認めあうことの素晴らしさは、体験してこそ伝わる
感覚だと思います。
筆者は作品作りが好きなので、即興セッションであったとしても作品を作るような感覚になってしまいがちです。しかし、そうではなく、
お互いの表現を通して
「無意識的な会話をするような形」が
おそらく目指すべきところ
のような気がします。
前回のSESSION45にも参加させていただきましたが、上記のような気づきがあったり、
新しい発見があったりする点がこのイベントの興味深いところ
です。
参加者それぞれにその時々で気づきがあると思いますし、それこそがこのセッションの醍醐味のような気がします。
主催の向井千惠さん、冒頭に共演させていただいたKaeko KURIMUNEさん、参加者のみなさま、PAの扇芝さん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。
気づきに溢れた有意義な時間を過ごせて楽しかったです。
また参加させていただきます。
*演奏中の写真はミュージシャンの中山肇さんから頂きました。中山さん、ありがとうございます!
*次回は5月31日金曜日に開催予定とのことです。