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#56 追いつくマラソン

今日は、初めて出場するコペンハーゲン・ハーフマラソンの当日です🇩🇰朝一番からストレッチとウォームアップをして、午前11:15のスタートに向けて調整です。
 そんな今日は、マガジンのタイトルそのものの記事を書きたいと思います。毎朝走る時に感じていること、それは「〇〇に追いつくために走るんだ」なのですが、さて〇〇とは何なのでしょうか?



はじめてのランニング

1997年はじめのことなのでもう26年も前のことになりますが(23歳の時です)、運動不足を感じて毎朝ランニングをすることにしました。なぜか「2km くらい走ればいいだろう」と思いつき、車で自宅アパートの周囲を適当に走って1周 2km のコースを設定しました。その後、ランニングシューズにウェアも買い揃え、翌朝、意気揚々と走りに行ったのを覚えています。これが人生で初めてのランニングでした。

しかし、初めての 2km ランニングから帰ってきた直後、身体に異変が起こりました。全く運動していない状態からいきなり走ったせいか、吐き気と立ちくらみに襲われ、玄関を入ったところで床に座り込んでしまったのです。しばらく横になっても吐き気が治まらず、結局その日は大学を休んで家で寝込んでしまいました。

まさかの一日坊主

すっかり気を悪くしてしまい、結局は翌日以降再度走りに行くことはありませんでした。「三日坊主」ならぬ「一日坊主」でした。揃えたランニングシューズやウェアは再度使うこともなく、下駄箱とクロゼットの中で眠ることになりました。その日からまた数年間にわたる「全く運動をしない日」が始まったのです。23歳の若者が 2km 走って倒れるというのは、なんとも情けない話しです。


もう一度、走ってみるか

そんな「運動なんかするもんか」の僕が再度走ることを始めたのは、実は運動をしたいと思ったからではなく、「どうしても走りたい場所ができた」からでした。それは20代の思い出が詰まっているつくばの地でした。毎年の一人イベントである「つくばウォーク」で歩いている場所を、大勢と一緒に走るというところに何より魅力を感じたのです。先の投稿「#14 One Sky 〜マラソンでバランスを〜」と、「#33 つくばウォーク 〜盛大なる1人イベント〜」をぜひご覧ください。

つくばマラソンはフルマラソンの部と 10km の部で行われます。つまり、一番短くても10km を完走できないと、「つくばマラソン」には出られない、じゃあまた走ってみるか、という思考回路だったわけです。昔と同じ 2km から始め、3km、5km、と徐々に距離を伸ばして、どうにか 10km を走り切れるようになりました。


あの日の自分に

では最初の、「〇〇に追いつくために走るんだ」に戻ります。〇〇はもちろん、「23歳の頃の自分」です。時間を巻き戻すことはできないし、巻き戻してやり直したいとも思いません。幸せなこと悲しいことが両方あったあれからの26年間でしたが、自分の人生はこれでよかったと思っています。でも、20代の頃に比べて、体力が劣っていくこれからにはしたくない、あの頃と同じバイタリティを持っていたい、それがもう一度走り始めた原動力です。

今では、10km は朝食前のトレーニングで走る距離になりました。文字通り「朝飯前」です。23歳の頃と50歳の今を比べれば、今の方がずっと体力がある自信があります。これからは、20代の自分を追い越していきます。

今日もお読みくださって、ありがとうございました🏃
(2023年9月17日:コペンハーゲン・ハーフマラソン当日🇩🇰)


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ささきとおる🇳🇱50歳からの海外博士挑戦
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