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学問

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読んだ書籍を中心に、学びの整理をしています。 今を生きる上で、考察しておきたいことを中心に展開します。
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#書評

「豊かさ」の果て 〜「豊かさ」シリーズ③〜

「豊かさ」の果て 〜「豊かさ」シリーズ③〜

前回まで、その4条件が整うまでの歴史を見てきました。
今回はその果てにあったものをご紹介します。

『豊かさの誕生』(再掲)
1 私有財産権
自身の身体はもちろん、具体的・知的含め、市民の自由として
2 科学的合理主義
世界を精査・解釈する体系的な手順として
3 資本主義
新製品の開発や製造に、幅広く誰でも投資できる市場として
4 輸送の技術
情報のための通信手段と、人や物を運ぶ輸送手段として

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豊かさを生む4つの条件 1820年〜1850年、人類が最も進歩した時からの考察②

豊かさを生む4つの条件 1820年〜1850年、人類が最も進歩した時からの考察②

前回に続いて、今回は【豊かさ】をもたらすうちの残りの2点、資本と輸送の生い立ちを整理したいと思います。

『豊かさの誕生』
1 私有財産権
自身の身体はもちろん、具体的・知的含め、市民の自由として
2 科学的合理主義
世界を精査・解釈する体系的な手順として
3 資本主義
新製品の開発や製造に、幅広く誰でも投資できる市場として
4 輸送の技術
情報のための通信手段と、人や物を運ぶ輸送手段として

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豊かさを生む4つの条件 1820年〜1850年、人類が最も進歩した時①

豊かさを生む4つの条件 1820年〜1850年、人類が最も進歩した時①

人間の成長の歴史で、ターニングポイントはいくつもあると思います。

まず2足歩行。そこからか!という感じですが。諸説ありますが、人が歩いたのも、歩いて森を出て行ったのも、好奇心からという説が通説のようです

そして、言語。話し言葉です。

そして文字。現在では4万年前からと言われています。

これは定住社会への移行と時を同じくしています。定住するから、誰のものか記録する・示す必要があったのだと言わ

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武器としての哲学 (書評)

武器としての哲学 (書評)

今ときめく山口周さんによる新著『武器になる哲学』をテキストに以下まとめです。

解決したい課題(アジェンダ)は見つかるか多くのイノベータたちにインタビューしてわかったこと、それは必ず「具体的な解決したい問題」があったことです。
つまりイノベーションは結果で、鼻からイノベーションを起こそうと思っていたわけではないという点。
では、どうやって課題を見つけるか?それが、ビジネスマンが哲学を学ぶ意味だと、

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書評〜アートから美しさ以外の何を学ぶか?〜

書評〜アートから美しさ以外の何を学ぶか?〜

アートを嗜む。アートを活かす。この道30年の画商・髙橋芳郎さんが書いた『アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」 』から紹介します。

美しさのイデアはあるのか?
ただ美しいと感じるこの心は確実にある。

ビジネスに活かすアート?もともと遊ぶために生まれてきた(遊びをせんとや生まれけむ・・)人間ですから、ビジネスですら本来遊びでないといけない。
もちろん、ルールはあるけれど、その中でどれだけ遊べるか、遊

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