無印良品のカレーで、贅沢なお昼ごはんになった12月1日。
気づけば、師走。
普段落ち着いている僧侶でさえ、走り回る季節。私の周りに落ち着いている僧侶はいないから、師走の実感はないけれど。
そんな私が、いちばん12月を感じるのはスーパーマーケット。お菓子売り場に赤と緑が増えていく。次第に、練り物のコーナーに、いつもより立派なかまぼこが並んだり、お高そうなハムが増えていく。米のコーナーに餅が増え、栗の甘露煮がポコポコと目立つようになる。
あゝ、師走。
朝起きて、11月のカレンダーをめくった。ぐしゃぐしゃと丸めて、ゴミ箱に捨てる。12月の予定はちょこちょこと入っているけれど、あっという間に過ぎてしまうのだろう。大掃除くらいはちゃんとしたいものだと思うけれど、ちゃんとするのもめんどくさいと思ってしまう怠け者の私がいる。あっという間に終わってしまったね、と言い訳をすれば大掃除すらやらなくていいのではないかという期待さえしている。とはいえ、するもしないも自分次第。汚くても良いのであれば、大掃除は必要ない。
覚悟を決めよ。綺麗な正月か、汚い正月か。
汚い正月を選ぶこともできず、私は買っておいたアイテムを使って、ちょこちょこと掃除をした。お情け程度の掃除だが、やらないよりはマシだろう。
朝はそんな風に過ごしたので、昼ごはんを作る気にはならなかった。しかし、今日は強い味方がいる。
それは、ジョブチューンを見たら絶対に食べたくなると思って買っておいた無印良品のカレーたち。
どの味も食べたい。
それならば、あいがけカレーしかないのではないか。
どう盛り付ければ、いい感じにあいがけができるのだろうか、と私はネットであいがけカレーを検索。間に適当な具材を挟むとオシャレに盛り付けられそうだ。
それっぽく盛り付けてみた。
焙煎スパイスのごろり牛肉カレーは、本当にごろりとした牛肉が入っていた。ほろほろと崩れていく牛肉に、スパイスのピリピリとした感じと旨みが美味しい。バターチキンカレーも安定の美味しさ。間違いないよね、これは、というコクと旨み。海老クリームカレーも、しっかり海老の旨みが出ていて、バターチキンカレーの海老版と言った感じ。まろやかな美味しさ。これは、3つ入りではなくて海老を入れて、一袋にしても良いんじゃないかという旨さ。
シェアしたおかげで、いろんな味が楽しめて大満足。期せずして贅沢な昼ごはんとなった。
無印良品の食品の好きなところは、パッケージの面に、きちんと丁寧な説明が書いてあるところ。
大袈裟でもなく、煽りでもなく、その商品の説明が「ですます調」で書いてあるなんて、私は他に見たことがない。聞いた事のない名前の商品であっても、その説明を読めば想像がつく。消費者ファースト。
そんな丁寧さに、私は好感を持っている。
そして、無印良品が好きな人には、その丁寧な印象を勝手にトレースしてしまう。MUJIっぽい人は、丁寧な人なんじゃないか、と。
私は何をするにも雑だけど、そんな印象を抱いている無印良品を使っていると「丁寧な暮らし」をしている人になった気分がして心地よい。そういえば、学生の時、流行りの筆記用具を使っている人より、無印の筆記用具を揃えている人の方が、ノートの取り方が丁寧だったような気がするけど、本当はどうだったのだろうか。もしかすると、無印フィルターがかかっているのかもしれない。
しかし、なんの印もないのに、それとわかる無印のブランド力の素晴らしさよ。