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はじめまして、かまくら【鎌倉旅日記①】
十月某日、一緒に鎌倉に行こうと友人からお誘いを頂く。京都に住んでる友人は、鎌倉のお寺を回りたいという。お寺なんて京都に腐るほど(失礼)あるのでは?と思いながらも、私も鎌倉は行ったことがないので二つ返事でOKする。
当日。11時に鎌倉駅に集合。わたしの家からは1時間半ほどだった。思ったより電車賃が安くて、友人に隠れてちょっとにんまり。
荷物をホテルに預けて、いざ鎌倉。腹が減っては戦はできぬということで、まずはカレーの名店キャラウェイに向かうもまさかの臨時休業。
でも、2人とも平日休みの仕事がら「お目当ての店が休みというシチュエーション」に慣れすぎて、がっかりのリアクションが薄い。
そのまま歩いていくと「ツバキ文具店」に登場したオクシロモンというカレー屋にバッタリ遭遇。これはラッキーと吸い寄せられるようにお店に入る。
お料理を待ってる間に近況報告。手紙をやり取りしていても、会うのは3年ぶりなので話は尽きない。友人は控えめに言っても大変美人なので、私はアイドルに会ったオタクのようにモジモジしてしまう。
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腹ごしらえをしたら、鶴岡八幡宮から本覚寺、妙本寺、宝戒寺、杉本寺と歩く。この二日間、これでもかとお寺をまわった。これがサッカーならハットトリック達成だ。
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さすがに鶴岡八幡宮は混んでいたけれど、他のお寺はあまり人気も無く落ち着いた雰囲気。気候もよく絶好のお散歩日和で、おしゃべりしながらぐんぐん進む。
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鎌倉の寺はとにかく階段が多い。スポ根漫画で主人公が秘密の特訓をしそうな階段を何度も登った。少し息が切れそうなのを友人にはバレたくなくて、必死に息を整えた。
帰りは路線バスで若宮大路へ。ウィンドウショッピングをしたり、喫茶店に入ったり。古民家とレトロなビルとイマドキなお店が絶妙なバランスで並んでいる。これが鎌倉というものなのかと、しげしげ眺める。
陽が落ちると、鎌倉の街並みはキラキラと輝きだす。1日目最後の目的地はメッゲンドルファーという仕掛け絵本専門の書店。友人は今も現役の書店員だし、私もかつてそうだった。本屋に入ると二人して目の色が変わっていた。
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友人は「この本、うちの店でも仕入れたい」とメモをしだす。旅先で仕事すな。笑
小一時間滞在し、本欲が満たされる。
夕飯は鎌倉駅近くのイタリアン。これは旅を通して思った事だけど、鎌倉は観光地にしては良心的な価格のお店が多い。都会の物価にビビっていた田舎もんの私はほっとしたのだった。
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店員さんがお通しのことを「ごあいさつの一品」と呼んでいたので「こちらこそ初めまして」と伝えたくなった。
初めての鎌倉は素敵なものだらけだった。
明日に続く。