大人になってからの朝活|出勤前のクラシック
音楽をデジタルコンテンツで聞くようになってから、そろそろ10年近くが経とうとしている。レコード屋にアナログレコードを買い漁りに行くほどだったにも関わらず、コロッとSpotifyをインストールしてから早10年。僕にとっては未だになくてはならないコンテンツだ。
Spotifyは毎年の年末になると、1年間で最もよく聞いたアーティストや曲をプレイリストにしてくれる。この機能が結構楽しいもので「今年はこれ聞いてたなぁ」というように、しみじみと一年を振り返ることができるのだ。音楽は人間の脳にこびりつくように定着するため、このサービスは非常に良くできていると思う。
さて、昨年の僕のプレイリストだが、圧倒的にクラシックの選曲が増えていたようだ。2022年や2023年はデヴィッド・ボウイとかルー・リードがトップを独占していたが、その傾向が変わりつつあるらしい。
確かに心当たりがある。こうしてnoteを毎日の様に書いている時、大抵はピアノのクラシックを聴いている。
朝起きたらコーヒーメーカーのスイッチを入れて食パンをトーストし、その間にシャワーを浴びる。髪を乾かして、出来上がったコーヒーと食パンの準備ができたらパソコンとSpotifyを立ち上げ、ここでクラシックを掛け始めるのだ。
こういったルーティーンを年中続けていたから、必然的に再生履歴がクラシックばかりになったのだろう。仕事終わりの夜に酒を飲みながら聞くのはロックかジャズなので、朝の再生が大半を占めているらしい。
こうして振り返ると、寝起きこそしんどいけれど、それを乗り越えてコーヒーを飲みながらクラシックを聴いている瞬間は本当に贅沢だ。このまま仕事に行かずに昼過ぎまで過ごしていたいと常に思っている気がする。
クラシックを聴いている優雅なひと時はあっという間に終わってしまい、それが毎朝残念でならない。通勤電車に乗り込むとき、あの優雅な気持ちはもう残っておらず緊張感が身体を覆い始めている。
だから今年はSpotifyに休日専用のプレイリストを作ってクラシックを心ゆくまで堪能しようと思っている。タイトルは「仕事へ行かずにモーツァルト」くらいが良いだろうか。