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学習院高等科山岳部目線の「雪の光徳小屋」取材記⑥
学習院大学山岳部 昭和62年卒
学習院高等科山岳部 昭和58年卒 平澤信一
翌朝、小屋のシンボルツリーの「ハルニレ」の木に日の出の陽光が差し始める7時にスタートです。
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この写真は冬期の朝ですが、春も、夏も、秋もとても美しい大木です。
そして、85年前に開墾にいそしんだ中高等科生から、現代の利用者まで。
すべてを見守り続けた木です。
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朝日を見ると気合いが入ってきます。
光徳は、冬の間も晴天が多く、そして乾燥した雪でとても快適です。
※気持ち良すぎて、雪の上に転がってみました。
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大学山岳部の現役は太郎山で幕営するメンバーもいるので、荷物は多めです。しっかり準備体操をして出かけていきます。
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山王峠までは、夏は林道のコースを歩きました。現在は、「スノーシュートレラン」のコースとして整備されていて、国内大会でもとても有名なコースです。まさにスノーハイクのイメージで山王峠に向かいます。
高等科山岳部の現役時代は、「スノーシュー」はなかったので、小屋の横から山王峠に直登。仲間と交代でラッセルをして進んだ(仲間で雪の斜面にトレースを刻むこともとても楽しい!)のですが、今ではとても快適になっていました。
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登っているうちに、朝日が差してきました。
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山王峠まで1.9㌔の標識(日光アストリアホテルから0.2㌔)を過ぎて、快適に進んでいきます。
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山王峠まではなだらかなコースです。
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学習院大学山岳部の現役も息も切れず、ウォーミングアップ感覚の登高のようでした。
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参加された最年長の藤大路美興学習院山桜会会長も余裕のピースサインです。
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藤大路美興会長の最初の山登りは「光徳小屋」だったとのこと。
「光徳小屋」からカラコルムまで行く人もいる。
学習院山岳部の多様性ある山登りの原点が「光徳小屋」です。
山王峠が近づくと、ツボ足(登山靴のまま)だと雪の中に沈むことが多くなりました。 現役の判断で、「わかん」(雪に沈まないように装着する日本伝統の雪上歩行の装備)を使用することになりました。
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ここで高等科山岳部の現役時代には使用していなかった新兵器を使用してみました。「スノーシュー」です。
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大学山岳部の現役は「わかん」です。
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学習院山桜会の藤大路美興会長も歴戦の「わかん」に切り替えしています。さすがは学習院大学山岳部のレジェンド、アマニ油で丁寧にメンテナンスされていて素晴らしい一品でした。
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シブいです。
「わかん」と「スノーシュー」ですが、この林道はスノーシュートレランのコースでもあり、「スノーシュー」の方が雪への沈むこみが少なく快適でした。これは林道なので「斜度がない」からです。どんどん快適に高度をあげていきます。
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途中、林道は斜度がない分、登る距離が伸びるので、じれた現役は一気に峠までの直登ルートをとりました。
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現役と会長の「わかん」は斜度があっても快適に高度を稼いでいきますが、スノーシュートレラン用の「スノーシュー」はかかとを高くすることができないので、斜度がきつくなると登りづらいことが判明しました。「スノーシュートレランコース」の林道ならば、スノーシュートレラン用の「スノーシュー」に軍配、一般的な斜面ですと「わかん」に軍配でした。
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これも試してみないとわかりませんね。
※高等科山岳部時代に、「光徳小屋」と言えば「クロスカントリースキー」でした。部員の中には、「クロスカントリースキー」を購入して、熱心に取り組む仲間も大勢いました。 当時は、実質的に「夏は登山」「冬はクロスカントリースキー」が高等科山岳部の活動でした。
今回訪問時に、トライしたのは「スノーシュー」です。どちらもとても面白いです。
「スノーシュー」は初めてだったのですが、用途とルートによってはとても楽しめるギアだと思いました。
このロケハンののちに、大学山岳部卒業の大前久さん、高等科山岳部・大学山岳部卒業の鮫島英史さんは「全日本山岳スノーシューイング・レース in 日光」に管理人の三樹大治さん(あるける同好会OB)さんと参戦していました。かなり刺激的なようです。 私にとっては「チョロい」斜面でしたが、ここを「走る」とかなりキツイが、自然の中でとても楽しい大会だったとのことです。
「スノーシューレースin日光」へ
下記のホームページで情報を収集して、トレーニングしてトライしてみると面白いと思います。
日本スノーシューイング連盟
「学習院高等科山岳部目線の「雪の光徳小屋」取材記⑤」から
「学習院高等科山岳部目線の「雪の光徳小屋」取材記⑦」へ
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