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光徳小屋の修繕完了(2019年)
学習院大学山岳部 昭和47年卒 秦野郁郎
「学習院登山史Ⅰ」には明治20年頃から本学の子供たちが、富士山や赤城山に学校登山が行われたと言う記述もありますが、大正時代には欧州から輸入したスキーを使っての登山も広まり、冬の槍ヶ岳初登頂を狙う本学の生徒も出てきました。
20歳にも満たない若い生徒の中から、自分たちの「城」(山小屋)が欲しいと芽生えても不思議ではありません。 昭和15年に、そんな夢を自分たちで勝ち得たのが日光光徳小屋でした。 電気・ガス・水道もなく、ランプと薪ストーブ、沢の水で夕食の準備をしました。 倒木を集めてのキャンプファイヤー。 夜を徹して歌い語らいに集まった子供たち。年間利用者が3000人を超える時代が続きました。
3代目の小屋が竣工した昭和50年頃から利用者の漸減が見られるようになり、利用者増のためPRに努めましたが、往時の賑わいには至りませんでした。
小屋係を中心に原因究明し、利用者の不満を聞き集めました。 多くの方が語ったことは「トイレが狭く不衛生」との点。
建設・保全を最初から担っていてくれたヤマトさんと度重なる検討を続けた結果、ポイントが絞られました。 小屋の間取りを増やすことは無理、冬場の気候(マイナス10~マイナス15℃)から水洗は難しいとの意見でした。
地元工務店さんも交え、2年にわたる専門協議を続け解決を目指しました。 個室の角度を90度回転して奥行きを広げる。 春夏秋用のウオシュレット式2基と冬用1基の設置で仕様をまとめました。
次に費用の調達ですが、学習院山桜会だけでなく、稜桜会(ワンダーフォーゲル部OBOG会)・あるける同好会OB会に加えて、一般の利用者の方々を含め49名、4グループと多くの篤志家の方々から約310万円を超える寄付を賜り、学校とも相談の結果、平成30年春にようやくトイレ修繕を成し遂げました。
またシャワー施設も学校の協力で修繕が進み、一段と快適な光徳小屋にすることができました。 近年学生・生徒の講義やゼミ活動・クラブ活動などの利用も増え始め、徐々に改善しています。 ご寄付をいただいた方々の多大なご厚情に心から感謝申し上げます。
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山桜通信48号 2019年10月
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