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学習院高等科山岳部目線の「雪の光徳小屋」取材記④

学習院大学山岳部 昭和62年卒
学習院高等科山岳部 昭和58年卒 平澤信一

 今回のお目当ての一つが「光徳小屋日誌」です。

 既に設立80年を超える光徳小屋の利用者が書いた日誌(雑記帳)が今も残っているのが光徳小屋です。

「学習院登山史Ⅰ」と「山桜通信」と「小屋日誌」


 小屋日誌を眺めていたら、私と田島さんが高等科一年生の3月に春合宿で訪れていたことを発見しました。OB1名と、先生と部員で総勢11名で来ていました。

 当日は、高等科山岳部で「貸し切り」のはずだったのですが、なぜか?私たちを歓迎する「おじさん」が4名。

 後に、いろいろとお世話になったOBの舟橋明賢さん(旧制高等科昭和19年卒)と三井源蔵さん(旧制高等科昭和20年卒)と倭島進さん(大学山岳部昭和36年卒)と熊野將さん(大学山岳部昭和36年卒)の4名でした。その後も、高等科山岳部時代にはよく出かけたのですが、なぜか「毎回」のように舟橋さん、三井さんのお二人が小屋で待っていられる。(笑)

 高等科生にとってはとても豪勢な差し入れをいつもいただき、夜は楽しい食事会をしました。

 舟橋さん、三井さんは戦後の早い時期に奥日光を徹底して開拓されたとのこと(のちに、戦中も中高等科山岳部が守り、戦後のスタートも光徳小屋から始まったことを知った)で、いろいろな奥日光の秘密の場所を教えてもらいました。

 「切込・刈込湖」も、「西ノ湖」も、「錫ケ岳~奥白根山」や、「金精峠~奥白根山」や、「志津~男体山」や、「大真名子、小真名子」や、「三岳」や、「於呂倶羅山」等々、いろいろな人があまりいないところを紹介してもらいました。

 後に山行で行くと、その中には「ガセ」(※)や「なんだよ。。。」もありました。(笑)

(※)ガセ
 舟橋さん、三井さんのおススメの山は、展望の全くない「やぶ山」が多く、当時は「なんだよ!舟橋さんと三井さんが「とっておき」とか教えてくれたところは「やぶ山」ばかりじゃん!でした。 今となっては、色々な山を楽しむために「道なき山の楽しさ」を高等科生に教えてくれていたのだな!と感じています。

 当時も岡崎博之部長(大学山岳部昭和33年卒)から、三井さんのあだ名が学習院山桜会では「ホラ源」であり、「お前ら全部真に受けるな!」とか言われていたのですが、まだ擦れていない高等科一年生でもあり、「すべて真に受けてトライ」してみました。

 自分たちで目標を決めてやってみることの楽しさを教えてくれた先輩方とお会いするのは何故か光徳小屋でした。当時の私は、「この小屋に住んでいるのかな?」と思っていたくらいです。


伝説の舟橋明賢さん(後に学習院山桜会会長)の当日のメモ


15歳のまだウブな高等科生時代のメモ。赤面です。。。(汗)


15歳のまだウブな高等科生時代のメモ。
もちろん舟橋さん、三井さんのやり方で「ウサギ」を捕ることは不可能です。(笑)
それにしても、舟橋さん、三井さん、熊野さんのお話しには
「ガセ」「ほら」等々の与太話ばかりでした。でも、それも面白かったです。

「学習院高等科山岳部目線の「雪の光徳小屋」取材記③」から

「学習院高等科山岳部目線の「雪の光徳小屋」取材記⑤」へ

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