アルプ演奏会 (光徳小屋が野外音楽堂に)(2003年)
学習院大学山岳部 昭和45年卒 檜垣陽三
6月の「光徳小屋の集い」(6月6日から8日)を利用して開催された「アルプ音楽演奏会」はこの3月にヒマラヤのメラピークで亡くなられた石川英子さんのアイディアでスタートし、高木徹さんの準備で実現した音楽会であり、当初は思いもよらなかった石川さんを偲ぶ会も兼ねることになりました。
演奏会は6月7日(土)の午後、山桜通信19号(2003年5月)でも紹介された、女性女性一人、男性三人で編成される「アンサンブル・ガーヤーハイスル(狩りの小屋)」と言うアルプ楽器の演奏グループを招き、石川英子さんのご遺族五人を含む学習院山桜会とその関係者約50人余りが聴衆として参加して行われました。
当日は、はじめ小屋の前のゲレンデでアルプホルンの吹奏、その後は光徳小屋の中に場所を移して、チター、ハックブレット、シュタイリッシュハーモニカ、手回しオルガンなど、オーストリアの民族性豊かな楽器にハープを加え、アルプス民謡や「第三の男」などポピュラーな曲を交えた演奏に、参加者全員が夕食前のひとときを楽しく過ごし、予定の1時間半を30分も超えてしまいました。
ことにゲレンデ中腹で行われたアルプホルンの演奏は圧巻で、大型木管楽器独特の柔らかい音色で奏でるメロディーは、三岳を背景にあたかも円形劇場で演奏されているようで、感動的でした。
光徳小屋の長い歴史の中でもこのような素晴らしい音楽が響き渡った事はおそらく初めてのことだろうと思いますが、光徳小屋の周囲に棲むサル、カモシカ、鹿、熊等はどんな風に聴いたでしょうか。
参加者からはまた引き続きやってほしいと言う声も多かったようです。
最後に、高木徹さん、急遽石川英子さんに代わってお手伝いをしてくださった田辺俊子さんにお礼を申し上げると同時に、山小屋委員の秦野郁郎さんのご協力に感謝を申し上げます。
山桜通信 20号(2003年10月)
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