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覚えてないけど、はみがきするのは当たり前じゃなかった
朝起きて、顔を洗って歯をみがく。
帰ってきたら、手を洗ってうがいをする。
お風呂に入って、歯をみがいて寝る。
どうして毎日やるんでしょう?
考えたこと、ありますか?
眠い目をこすりながら、半ば無意識にハブラシをくわえていることもあるくらい、それらは私たち大人に組み込まれた習慣です。
ではその習慣を作ったのは一体誰なんでしょう?
🪥🫧
先日、小学4年生の長男が、2歳の三男を見ながらこう言いました。
「お箸ってさ。最初はグーで持ってるのに本能でちゃんと使えるようになるんだね。」
それを聞いて私は驚きました。
「違うよ、練習したんだよ、一緒に。」
今度は長男が驚いて「そうなの!?教わらなくてもいつの間にか本能でできるもんだと思ってた!」と言いました。
それと同じく、長男は歯磨きも本能でできるようになったと思っていたのです。
正直ちょっぴりショックでした。
覚えてないの…?
くちゅくちゅ♪しゅわしゅわ♫って歌ったこと
しまじろうの人形であーんしたこと
「じぶんでできるの!?すごーい!」って大袈裟におどけてみせたこと
頭と腕をホールドされて仕上げ磨きされたこと
わんわん泣きながら歯ブラシを噛んだことー…
🪥🫧
私は今3人の子どもの子育てをしています。
朝起きたら顔を洗う。帰ってきたら手を洗う。食べたらみがく。それらを当たり前のことにするには大変な困難がありました。
「朝起きたら顔を洗うのよ」
やだ!
「帰ったら手洗うのよ」
やだやだ!にげろぉ!
「寝る前には歯磨きするのよ」
やだやだやだ!(布団に隠れて尻だけでてる)
「大人として普通の習慣」が子どもにとってこれほど高いハードルだとは夢にも思いませんでした。
「歯磨きしないと気持ち悪い」と感じるのは一体いつからなのでしょうか。
習慣というのは
「誰に命令されるでもなく、気がつけばそれをやらなければ居心地が悪いほどに体に組み込まれたもの」だと思います。
私がやって当たり前だと思っていたその習慣は、お母さんか、お父さんか、おじいちゃんか、おばあちゃんか、先生か……誰かが、まだ幼かった頃にそういうものだとして教えたのです。覚えてないけど。
我が家の子どもたちは、1晩ぐらい歯磨きしなくたってなんてことない、手を洗うのってめんどくさいとか思っているようです。
おててにバイキンが…とか、お口にバイキンが…とか一生懸命説明するんですけどね……。今のところは「やらないとママが怒るから」という理由で動いているようにしか思えません。
あと何年かしたら手洗いもうがいも歯磨きも洗顔も、きっと当たり前のこととして生活に組み込まれるでしょう。
すでに長男はその域に達しています。
そして今度は「宿題やったの?」「上ばき洗ったの?」と新たな出来ない習慣に頭を抱えることになるでしょう。口うるさいと思われても致し方ありません。
だけど、それらも全部生活の中に当たり前のこととして組み込まれたら。
「ボクは1日100回素振りをしよう」とか「わたしは1日400字原稿を書こう」とか新しい習慣に全力で取り組めるのだと思います。
🪥🫧
私たち大人が当たり前に出来ている習慣は、覚えてないけど誰かがそういう風になるように作り上げてきたものです。
中にはずっと歯磨きイヤイヤし続けてきたことを覚えている方もいるかもしれません。だけど、親だけじゃなく、先生や友達と関わっていく中で「歯磨きしないとちょっとまずいぞ」と自分自身で習慣をつくるように努力してきたのかも。
今さら「歯磨きの習慣をつけてくれてありがとう」とか、親に言うつもりもなければ、子ども達にそんなことを期待しているわけでもありません。
ただ、「大切な習慣」が特にないなぁと思っているあなたは、気づかないだけで大切な習慣の日々の中にいることをふと感じてほしいと思います。
いつの間にか、本能で出来るようになったわけじゃないみたいですよ。
🪥🫧
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