過重労働対策における産業医との付き合い方その3
事例ナインエス株式会社は今日も忙しい。営業部の努力により大きな額の案件も度々獲得受注できるようになってきたため、クライアントと向き合う営業部門や、システムを設計する技術部の稼働はいまや設立以来最も繁忙となっている。
それに伴って、産業医である佐々木の毎月の執務の中では人事部員の朝倉からの依頼で行う長時間労働者の面接(以下、過重労働面談)に割く時間の割合はかなり多くなっていた。
朝倉「佐々木先生、毎度毎度のことですが、今回も長時間勤務者が数名出ており、面談と体調の確認をお願い