マガジンのカバー画像

あたりまえの日常を手紙に

55
わが子が15歳になったときに渡す手紙です。
運営しているクリエイター

#ありがとう

#5 ありきたりなものほど、心を動かす

(15歳になった時に、わが子に渡す手紙です)

仕事納めの日、家に帰ると
「今年一年お疲れ様」とバラを一輪もらいました。

覚えていますか。
君が母親に頼んで買ってもらったバラです。

君の母が「今日でパパは今年のお仕事終わりなんだよ」と言うと、君は「だったら、お花あげたらいいんじゃない」と母親に言ったそうです。

どこまでもストレートな心根に、心洗われる気持ちになりました。

4歳の子どもがどう

もっとみる
#4 純粋な楽しみとまっすぐな心

#4 純粋な楽しみとまっすぐな心

最近の君は、新しく買った粘土にハマっています。

弟が邪魔をしないように、粘土で遊ぶときは部屋の仕切りを占めて、誰にも邪魔をされず、自分だけの世界で遊んでいるようです。

両親の目も届かないところでおとなしく、遊んでいまよ。(なんとも手のかからない良い子です)

きっと、自分の好きなものを作り
作っては、また壊し
あーしろ、こーしろと言われない環境で
好き勝手にやるのが、楽しいんだと思います。

もっとみる

#3 木綿のハンカチーフください

自転車に乗るのも慣れてきたようだけど、まだまだ飽きる様子はないみたい。

「自転車に乗りたいな、明日晴れるかな?」
と君は母親に天気を聞いている。

そして、外出するたびに
「私の自転車置いてあったよ」

って、母に報告しているみたい。
盗まれていないから、ほっとしているらしい。

私は、思わず笑っちゃった。
「そんなに心配しなくてもいいよ」と思った。

けれども、よくよく考えてみると
君は私に大

もっとみる
#2 自転車に乗りたくて、乗りたくて

#2 自転車に乗りたくて、乗りたくて

この記事の背景説明はこちら↑

4歳になって最初の週。
誕生日プレゼントに自転車もらった君は
毎日乗りたくて、乗りたくてたまらないようです。

おそらく半年前くらいから、誕生日になったら自転車を買ってもらうと決めていたようで、いつもおもちゃ屋さんに行くたびに話していました。

念願叶った君は、よほど嬉しかったみたいで、周りの友達に「私、誕生日に自転車買ってもらったんだよ」と言いふらしています。

もっとみる
#1 まずはじめに 3歳最後の一週間

#1 まずはじめに 3歳最後の一週間

この手紙を書こうと思いついたのが、君がちょうど4歳になる年。

誕生日プレゼントで物じゃないプレゼントを考えていたら、この手紙のことを思いつきました。

15歳になったときに渡そうと思って4歳のときから書き始めているなんて、ちょっと重いよね。気持ちが。

まあ、いつかこの思いがわかる日が来たらいいなって思って手紙を書きます。君が結婚したとき(いや、そもそも結婚という概念が残っているかな?)や親にな

もっとみる
あたりまえの日常を手紙として残しておくよ

あたりまえの日常を手紙として残しておくよ

最近、
「人生」とか、
「幸せ」とか、
「生きる」とか、
「キャリア」とか、

そんなことをよく考えている。

そんなことばかり考えないで、現実を見ろよって
心のどこかで思っています。

けど、そういった抽象的なことを考えるのが、好きなんだなってあらためて感じています。

「人生」って考えた時に、まず思い出すのが、森信三先生。この本を書いた人(正確には、授業をした人)

人生二度なし

人の人生は

もっとみる