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#2 自転車に乗りたくて、乗りたくて

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4歳になって最初の週。
誕生日プレゼントに自転車もらった君は
毎日乗りたくて、乗りたくてたまらないようです。

おそらく半年前くらいから、誕生日になったら自転車を買ってもらうと決めていたようで、いつもおもちゃ屋さんに行くたびに話していました。

念願叶った君は、よほど嬉しかったみたいで、周りの友達に「私、誕生日に自転車買ってもらったんだよ」と言いふらしています。

近くで公園で自転車をレンタルして、練習をしていた成果を発揮する時が来ましたね。いよいよ路上運転開始です。

父親の公平な評価をすると、まだ、仮免どころか教習所の中で練習をしてほしいところですけどね。(そもそも自動車の教習所の例えが通じるかな?もう全部自動運転になっているのかな)

ついこの前、自転車で公園まで行くことにチャレンジをしました。横断歩道を渡る、アップダウンのある道、砂利道など、なかなかの難易度です。

実際、君の自転車を後ろから押したり、前から引っ張ったりした私は、「道路ってこんなにアップダウンがあったんだ」って気づきました。

君のおかげで、見逃してしまうような小さいことに気づけました。バリアフリーとか言うけど、全然フリーじゃないよね。

さて、その帰り道、「下り坂は避けて帰ろう」と私は言いました。君が「嫌だ、こっちがいい」と下り坂を選んで降りようとした、

その瞬間

「ドーン」

頭から勢いよく転倒してしまいました。
ヘルメットをしていたから、顔に傷もつかず、膝のすり傷だけ。よかったね。驚いた君は大泣き。

「だから言ったのに」って、
私(父親)は思った、と思う?

とんでもない。心配をしましたよ。
頭から転んだからね。首の骨でも折れたら、一発アウト。冗談抜きで、一大事です。

過剰な心配はしていないよ。
けど、いつでも命を落とす可能性があるってことを忘れてはいけない。これは、大人も子どもも一緒。今日と同じ明日がくる保証なんて、どこにもないからね。

それでも君がすごいのは、大泣きしてちょっと落ち着いたら、また自転車に乗って自らペダルをこぎ始めたんだ。ガッツあるね。

次の下り坂はどうするのかな、って様子を見ていたら

自転車から降りて、押して歩いてたよ。大丈夫そうな下り坂の時は、ブレーキを使うようになっていた。

失敗から学んでるなーって、私は感心してました。

大人になったら、派手に転ぶことなんてない。
もし転んだら、心の中で3日間くらい引きずってしまいそう。恥ずかしいって。

でも君を見て、転んでも次が上手になればいいんだなって思うよ。

よく君は「私にとって難しい、まだできない」って言う。

この私は、言葉が好きです。
できない自分を認めつつ、これからできるようになっていくと信じている。
大人になっても同じように考えて生きていってほしいです。


今日はここまで。

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