#1 まずはじめに 3歳最後の一週間
この手紙を書こうと思いついたのが、君がちょうど4歳になる年。
誕生日プレゼントで物じゃないプレゼントを考えていたら、この手紙のことを思いつきました。
15歳になったときに渡そうと思って4歳のときから書き始めているなんて、ちょっと重いよね。気持ちが。
まあ、いつかこの思いがわかる日が来たらいいなって思って手紙を書きます。君が結婚したとき(いや、そもそも結婚という概念が残っているかな?)や親になったときに少しでも喜んでもらえたら、それでいいです。
この手紙を書き始めたとき、すでに3歳を終えようとしています。
アナと雪の女王が大好きで、
ひらがなを少しずつ読めるようになって
数字も20まで自分で読めるようになりました。
「じゅうさん、じゅうし、じゅうろく」って15を飛ばすことが多いけどね。
パパが家に帰ると、「おかえり!」と大きな声を出し、走って玄関まで来てくれます。何歳まで続いていましたか。覚えいますかね。
誕生日プレゼントは絶対に「自転車がいい」と言っています。自立心の強い君はどこまでもペダルを漕いで、自分でお出かけしそうで怖いものです。
この前は、おもちゃの取り合いで、弟と喧嘩になりました。
足で弟を蹴り飛ばし、大泣きさせていました。いつもは優しいお父さんもこの時ばかりは、怖い顔をして怒りました。
泣きじゃくる君。ヒクヒク泣いた後、お母さんに「パパがやった」と話していまし
た。混乱したのか、自分は悪くないと思ったのか。
最後はお父さんの部屋にきて、目を合わせるのを怖がりながら「ごめんなさい」と言えました。そのあとは、安心したかのように眠りにつきました。
これから、たわいもないことをたくさん残していこうと思う。
ちなみに、私は、子どもに対しても(特に奥さんに対しても)丁寧語を使うクセがあるんだよね。特に手紙とかあらたまる場面では、間違いなく言葉が丁寧になる。まあ、気にせず読んでよね。よろしく。