22.自分の話をしよう、自慢話じゃなくて。
イミ消費の発信をしよう
「モノ消費・コト消費ではなくイミ消費の時代」に移り変わったと、よく言われる。
「イミ消費」とは、モノ消費、コト消費に続く新しい消費スタイルで、ただ美味しいだけでなく、それを消費することで自然や社会に貢献できるという付加価値が含まれた消費のことを言います。
https://www.mdl-media.jp/imi-toki/
これは、私たちが普段している会話や、Twitterのツイートなどの発信にも当てはまるのではないか。
伸びたブログ
今はnoteで投稿しているが、ついこの間までははてなブログを使っていた。
そのはてなブログの中でも閲覧数がよく伸びたと思ったものは
1. 古宇利島に行った帰り道、夢を語った話
2. 夢、語ります!!
3. 私が沖縄に来た理由
上のは更新日時順で、伸び方で言えば下に行けば行くほどスターもいただけたし、閲覧数やシェアもいただけた。
でも上記の記事を投稿するとき、私はいつも「こんな私個人の話、だれが聞きたいんやろ…」と思っていた。
特に私が沖縄来た理由とかだれが知りたいねんって笑
それが意外に見ていただけたりするからびっくり。
そしてこうも思った。
「これが、イミ消費…?」
私はそれまで、ブログは自分が持ってる知識や技術、ノウハウを共有しなければいけない場所やと思っていた。
他人の話はあんまり興味なくて、知識のインプットのためだけのブログやと思っていたので。
でも、どうやらそうじゃないみたい。
むしろ意外と、その人自身の話を聞きたいようだ。
確かにそう思うと、私が持ってるノウハウよりもっとすごい実績のある人が言ってることの方が説得力あるし効果も高そう。
だから、意外とそのどこにでも応用の利くような知識の塊みたいなのは必要とされてなくて、例えば一個の気づきでも、そこに対するその人の原体験が入っているものをみんな欲してるんじゃないかと思う。
そういえば少し話は変わるが、私は時々「朝読会」というものに参加している。
コミュニティを4.5人の小グループに分け、テレビ電話をつないで40分間の読書、その後40分間で読んだ感想を共有するという会。
私が個人的に思うこの会の面白さは、みんなの共有する内容が、それぞれの日常生活に基づいているということ。
くわしく言うと、そのコミュニティには沖縄や関西など様々な場所に住んでいる人が参加しており、学年も高校3年生から大学3年生まで幅広く、また各々別の学生団体やサークルなどに所属している。
そうなってくると、同じ内容を読んでも「ああ、だからあの時失敗したんだ」とか「これからこうすればいいんだ」みたいな視点が変わってくる。知識から生活への落とし込み方が異なってくるのだ。
話を戻すと、私たちは意外ともう「ノウハウ」みたいなものに飽きていて、もしくはノウハウが飽和しているからこそ「それをどう使っていくか」「どう使っているか」みたいな部分に注目してしまうのではないかと思う。
自慢話はいらない
ここまで読めばわかるかと思いますが「自分のことを話そう」というのは、自分のためでなく相手と楽しく話すためだ。
自慢話を永遠とされたことがある人ならわかるだろうが、相手と楽しく話すために自慢話はいらない。
もっと言うと、自慢話は「コト」の話。
コトはモノと一緒で、ネットが普及した今、特にwithコロナ・afterコロナでは価値の大きなものではなくなってくる。
「価値がない」というよりもう既に「あふれている」の方が正しいかもしれない。
そして、本当にいいモノ、いいコトは「検索すれば出てくる」のが当たり前になっている。
検索して出てこないなら、それは「コンテンツ力がない」と判断される。
その判断を下すのはあなたではなく他人、つまり「聞く側」。
だから、わざわざあなたが話す必要はない。
イミって何だろう
今まで「イミを話せ」と言ってきましたが、果たしてイミって何なんだろうなと考えてみます。
冒頭でも紹介しましたが、一般的に使われる「イミ」としては「自然や社会に貢献できるか」という説明がなされることが多いと感じる。
私は「イミ」とは「なぜ」だと思う。
なぜそれをするのか、なぜそこでするのか、なぜそこに所属しているのか。
「やっていること」や「場所」や「所属先」はモノやコトになり、モノやコトの話をするとさっき言った「自慢話」になってしまう
じゃあ自慢話をしないためにはどうすればいいか。
それは、「なぜ」そうなのかを話せばいいのではないだろうか。
人に気持ちよく話してもらう
さて、今までは話し手側の話ばっかりをしてきたが、今度は聞き手に回ったときの話もしたい。
「イミを聞き出す」という部分だ。
先ほどイミは「なぜ」といった。
それを相手から聞き出したければなぜですか?と聞けばいい。
特に、その人の所属しているものや将来像について話を聞いたときは所属先やなりたいものに注目するのではなく、なぜそうなのかを聞いた方が楽しいだろうと思う。
なぜなら、私たち自身もイミを求めているから。
お互い楽しく話せるという意味で、「なぜ」を聞き出すことは非常に有用だと思う。
「なぜ」と聞くことにより、こちらは自分の興味のある話が聞ける。向こうも、自分の話をしているときに相手が興味深そうに聞いていてくれたらうれしいはずだ。
普段から「なぜ」を意識することで、他人の話を聞いていても「なぜ」が浮かびやすくなる。
ぜひ意識してみてほしい。
まとめ
モノとコトに溢れた現代社会だからこそ、「なぜ?」の部分、つまりイミが光ると思う。
そしてそのイミというのは、たいていあなたの経験から語られる。ぜひ、あなたが成し遂げた「コト」ではなくなぜ成し遂げたのか、なぜそれをしなければいけなかったのか、の「イミ」を話してみてほしい。
いつも読んでくださってありがとうございます。