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久しぶりの映画鑑賞〜不思議の国のシドニ〜

映画館に足を運ぶの、いつぶりかちょっとすぐには思い出せないほどですが、先日有楽町方面に用事もあったのでシネスイッチ銀座へ。
ここは以前勤めていた職場から徒歩圏内でしたので、会社帰りに寄ったりした事も多く、懐かしい場所です。

はなえみさんがご紹介していらした映画を観てきました。


『不思議の国のシドニ』
静かな映画、とはなえみさんが書かれていらっしゃいましたが、なるほど、と。

“不思議の国”に迷い込む作家シドニを軽やかに演じるのは、世界各国の巨匠たちとのコラボレイトで映画ファンを沸かせてきたフランスの至宝イザベル・ユペール。今回は日本を舞台に、過去を手放すことで喪失の闇を抜け、新たな一歩を踏み出す姿をチャーミングに映し出す。シドニと全編フランス語で会話し、深い喪失を共有する編集者の溝口健三役には、日本国内にとどまらず世界で活躍する国際派俳優の伊原剛志。そしてシドニの最愛の夫アントワーヌの幽霊役をアウグスト・ディールが演じ、愛と再生の物語にユーモアを添えている。

『不思議の国シドニ』公式サイトより

イザベル・ユペールの事はよく存じませんでしたが、本当に素敵な歳の重ね方をしている女優さんで。気品と美しさを兼ね備えた佇まいに惚れ惚れしました。

お相手の伊原剛志、全編フランス語で。彼女と日本で出会って一週間足らずの間にどんどん別人のように変わっていく様子が素晴らしいなぁ、と思いました。

幽霊役のアウグスト・ディールがまたいい味を出していました。しんみりとしただけでなく、クスッと笑える場面も満載で。

奈良や京都、よく知っている景色だから特に思ったのだと思うのですが、全編を通して縦長な印象が残りました。

日本人と西洋人では色の見え方も違うようですが、縦横の見える範囲が違いますよね。極端に言えば西洋人は縦長に、日本人は横長に見えるようです。

いつだったか、だから歌舞伎の舞台は横に長く、オペラは縦に長い、という話を聞いて腑に落ちました。

もちろんどっちが良いということではなく、日本人の目線で撮っていたら違う感じなのかも、と。全くカメラワークの事などわからない素人なので気のせいかもしれませんが、そう思って観るのも面白かったです。

一番素敵だと思った風景は直島でした。直島は一度は行ってみたいと思っている場所ですが、本当に美しかったです。草間彌生のカボチャも実際に行って見てみたいな、と益々思いました。

そうそう、思い出しました。前に見た映画もスピリチュアル系でした。全編佐渡で撮影されたこちら。島にある唯一の映画館で観ました。

こちらもよく知ってる場所だったので、逆に西洋人が撮ったらもう少し高さのある映像になっていたのかなぁ、と想像したり。

はなえみさん、素敵な映画のご紹介をありがとうございました。
行って観てよかったです。

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