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「人と関わるのが怖い…」回避性パーソナリティ障害の特徴とは
何もかもが億劫になってしまうとき
何かを始めるのが億劫で、すぐに「やっぱり無理だ」と諦めてしまうことってありますよね。
誰かに誘われても「どうせ行っても楽しめない」と思い、断ることが続いたり、自分に自信が持てず、人と関わることが苦痛になり、気がつけば孤立していることもあるでしょう。
このような状態が慢性的に続くと、生きること自体が面倒くさくなってしまうかもしれません。
回避性パーソナリティ障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは単なる「人付き合いが苦手」というレベルを超え、人と関わることへの恐怖や極端な自己否定が原因で、社会生活を維持することが難しくなる障害のことです。
この状態に陥ると、生きること自体が重くのしかかり、何もかもが面倒くさく感じてしまいます。
生きるのが面倒くさい理由
回避性パーソナリティ障害の特徴は、とにかく「傷つくのが怖い」ということです。
自分に自信がなく、批判や拒絶を恐れるあまり、人と深く関わることを避けてしまいます。
例えば、学校や職場で誰かに話しかけるべき場面でも「変に思われたらどうしよう」と考え、結局何も言えなくなります。
何か新しいことを始めたいと思っても、「失敗したら恥ずかしい」「どうせ自分には無理だ」と考えてしまい、最初の一歩が踏み出せません。
このような考えが積み重なると、外出することすら億劫になり、家にこもる時間が増えてしまいます。
やるべきことがあるのに、どうしても手がつかず、「自分はダメだ」と自己嫌悪に陥ることも少なくありません。
こうして何もかもが面倒になり、次第に「生きること自体がしんどい」と感じてしまうこともあるのです。
どうすれば気持ちが楽になるのか
この状態から抜け出すには、まず「自分を責めないこと」が大切です。
回避性パーソナリティ障害は、性格の問題ではなく、心理的な特性によるものです。
「もっと頑張らなきゃ」と無理をするのではなく、「今の自分はこういう傾向があるんだ」と受け入れることが第一歩になります。
また、少しずつでも行動を変えていくことが効果的です。
例えば、「今日はコンビニに行く」「SNSで短いコメントをする」といった小さなことから始めてみるのも良いでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつでも行動を積み重ねることで、「できた」という感覚を増やしていくことができます。
そして、無理に人と関わる必要はありませんが、信頼できる人に気持ちを話すことも大切です。
自分の気持ちを理解してくれる相手がいるだけで、心の負担が軽くなることもあるでしょう。
回避性パーソナリティ障害は、一人で抱え込むとどんどん苦しくなってしまうため、無理に「普通の人」と同じように生きようとせず、自分なりのペースで、少しずつ前に進んでいくことが大切です。