【歌詞】シラフの雨

泣くように ざんざんと降る
雨のなか 声を泳がせ
せっかちがクラクションを鳴らす
一時停止(いってい)を歩く
わたしを責め立てる

なぜだろう 濡れてるだけで
こんなにも あざ笑われる
じれったい そう思うなら
ねぇ 傘を貸してよね
泣けなくなるくらい

帰りたい ただ家(うち)に帰りたい
いますぐにシャワーでも浴びたい
シラフの雨に泣かされてる
こころの弱さを吐きださせて
道端で 跪(ひざまず)き 弛(たる)んじゃう
小汚い姿で嘆(なげ)くなら
この雨のなかを自転車で
突っ切らせてほしい 記憶を捨て去るから


他愛ない 愛嬌がいま
しわくちゃな風を吹かせて
何もかも あなたのことも全部
遠くへやりたい
忘れてしまいたい

別れたら そう思うはず
"こんなはずじゃなかった"って
バランスが保てないから
まだ涙止まらない
止まないクラクション

怒号さえ 気にもならないくらい
いますぐにお風呂に浸かりたい
シラフの雨が音を立てて
降りつづけては わたしを濡らす
恥なんて どうでもいい だってそう
もう こんなにも哀れな姿
晒(さら)してるから ガン泣きでいい
プライドなんてもの とっくに忘れたから


しょうがないような くだらないような
ダサいネオンがこんなわたしを照らしてる
「あざ笑うのはわたしのほう」だと
誰かに言えたら いっそ笑えるだろう こう...


空を向き 吹っ切った顔付きで
いますぐにベッドで眠りたい
シラフの雨を肝に据えて
まどろっこしいこんな気持ちを
鳴らされるクラクションが吹き飛ばす
わたしだけ泣いても意味がない
あなたをも泣かしてしまいたい
泣くことも飽きたし 終わりから目を覚まそう

もう帰ろう...

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