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Unknown8

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2018年11月の記事一覧

アンルーリー

仲間はずれの蔦伝い 物置の中に入り込む
暗闇が好きで和んでる 心はいつも曇り空

引き篭る意味など意味がないとバカにされた
一歩外に出てみたら雷雨がほら塩で揉む

傷口にわざと
わざと瘡蓋(かさぶた)を取って 練り込んで
痛い痛い叫んでも 同情は欲しくない
面倒だけれど
これが私だと云って 強がって
結局はまた暗闇を探して
耳を閉ざしたUnruly

巡り合わせのイタズラに 肥やしなど

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粒の雪

こんなにも伝わらないけど 貴方の隣を歩きたい
希望なら否応にもある 欲張りな塊
私には不得意なことを 貴方へ私はしてるけど
我侭が次第に増えていく 当たり前のせいにして

悴(かじか)んだ手を息であたためながら歩く貴方
手を繋いであたためられたら 倖せだろうなぁ

粒の雪になって 貴方の頬に触れたら
スっと貴方の心の中へと溶けて入り込めたら
私の恋はきっとうまくいくのに…

貴方には心

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珈琲が冷めないうちに

何度も積み重ねてきた 重みのあるその言葉を
私は呪文のようにと 背中押すために吐いてきた

死ねばいいのに… さっさと死ねばいいのに…
この珈琲が冷めないうちに
遠く逝けよと… 湯気が立つ その隨(まにまに)
慣れない手つきで紐を取る

今宵も月が通り過ぎ 雲だけが残る毎日
当たらない明かりを探し 魔法のように自我を絶とう

死ねばいいのに… とっとと死ねばいいのに…
この珈琲が冷めな

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A KITTEN

KITTEN/I AM KITTEN/SOMEDAY KITTEN/WOW/WOW/WOW/KITTEN/MY NAME KITTEN/I WAS A KITTEN IN OLD DAYS...

KITTEN/I AM KITTEN/SOMEDAY KITTEN/WOW/WOW/WOW/KITTEN/MY NAME KITTEN/I HAVE A BLOOD DRINKING KITTEN.

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I have never stopped loving you.

あなたが耳を澄まさなくても 私の想いは風の中
あなたにけして届かないとしても 頬には触れられる

そんな感じでよかったのに伝えてしまった気持ち

I have never stopped loving you.
重たいセリフが吹き荒ぶ 今日という中を
ただただ滑走していくだけの
「あなたを愛することをやめたことは一度もないよ」
このニュアンスが変に雲を動かす

あなたが雨に濡れたことな

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春雷

この荒野の空から 堕ちる 雷鳴がキレイで
春の 訪れを告げる 雨が 激しく降るけど
それはきっと芽生えの報せと信じてみたいに…

仙人掌の道を焦がす

あなたに向かうこの道がどんなに過酷か伝えてる
滑走させるオープンカー それでもアクセルを踏む

この雲間の中から どんと 落雷の響きが
春を あなたに導き そして 冷たい嵐で
私にへと冷めた目付きを教えてくれるけど…

心の砂漠化を

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シンシア

他愛ないことさえも嬉しくなった日々
猫を膝に乗せながらしみじみと思い返すと
経験したことのないことばかり シンシアの花びら

あなたの胸に届けと思いながらも
もどかしく届かない
伝わらない本音も聞き流される本音も寂しいけど
そうね あなたも私も恋に盲目

私のこの恋に偽りはないけれど
思い知った薄い信頼感に猫が喉鳴らす
こっちを見てとでも云いたげにして シンシアを咲かす

あなたの人生

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