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『レーエンデ国物語』入国レポ

こんにちは。
突然ですが、ファンタジーはお好きですか?

ワタクシ今週ついに入国しました。
楽しみにしていた話題の『レーエンデ物語』に。
それは予想を超えた密度の濃い読書時間となりました。
今日はそのレポをお届けします。

物語を愛するすべての皆様へ。

🐴⚔⚔🐴

多崎礼著 『レーエンデ国物語』


思い出したことがある。

これからはじまる物語に胸を弾ませながらページを開く、あの高揚した気持ちを。

すべての用事をこのために済ませて座り、あたたかなひざ掛けをかける。そこでさあ“はじめよう”と読む体勢になった時、ああこれなんだと自覚した。

読書には様々なタイプの楽しみ方がある。
スカッとする気持ちの良いお話はどこで読んでも楽しめる気がする。
真剣に内容を頭に入れるミステリは独自のモードで細やかに読み解く。
短編集は移動や待ち時間のお供だ。
noteはもはや日常のビタミン。

これらの作品は着ているものから食べているものまで一部がリアルで、現代の人間が織りなす生活に基づいた物語が多い。勿論時代小説や奇想天外な話も ままあるが、ベースは私達と同じ世界で生きているのだと理解できる。

『レーエンデ国物語』は、ファンタジーでリアルでは無いからこそ、描かれたまだ見ぬ国や登場人物の背景をもっと知りたいと読者はページを捲る。
非日常のストーリーにどっぷりと浸かり味わうような体験をしたときに得も言われぬ懐かしさを感じ、これぞ“読書”なのだと思い出した。

492ページゆっくり読み進めた時間には、常にあれはこの先どうなるのかと気にかけるポイントも多く ある種一定の心地よさが途切れずに続いていた。私も馬に跨りすぐそばを共に駆けているような感覚がある。加えて、いつもなら覚えにくいはずのカタカナの人物名も気にならずに読めたこともこの作品がお気に入りの1冊になった理由の1つ。運命と人の心を想う読みたかった物語に出会い、誰かに薦めたくなる。そんな体験をした。




スマートフォンが無かったころ。
夜に夢中で読んだあの物語たち。
寝たい<読みたい あの時間。

そういえば大好きなシリーズを順番に追いかけたなあ。


なんですって
今年2023年出版のこの新しい作品に、続編が。
しかも、もう3巻目まで出ているだなんて。


よし、
行きますか。


“はじめよう”を探しに。





お読みいただきありがとうございました。



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sakura
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