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誰かに贈る本を選ぼう
こんにちは。
急に肌寒くなった今週、昨年お伝えしたあの企画がもう始まっていました。
本屋さんの壁には大きな真新しいポスター。クリスマスに、希望した方へ“誰かが選び購入した推し本”が届く優しい輪が広がるチャリティ企画。2023年の受付が開始されました。さあ、あなたならどんな本を贈りたいですか?
🎅🎅🎅
ブックサンタが今年も始まったよ
ああどうしよう。
どの本にしよう。
今年もこの季節がやってくる。
読書好きにはたまらないあのチャリティー企画、ブックサンタです。
今年の受付が始まりました。
昨年は7万冊が集まったそうなのですが、なんと今年は参加する本屋さんが900店舗増加し1683店舗になりました。あなたの街にも受付店舗があるかもしれませんね。勿論、オンラインでも参加可能とのことです。
小学生に贈りたい本ってなんだろう。
例年幼児向けの絵本が多く集まるそうなので、今年はターゲットを小学生で考えてみたい。(高校生には、私が最近衝撃を受けたある文庫作品を検討中)
何がいいかな。
性別関係なく小学生が楽しめて、もらったら嬉しい1冊。
いわゆる名作は目にする機会もあるだろうし。
2022年〜2023年出版とか新しいのがいいかしら。
たとえば低学年なら文字が大きくルビは欲しい。
10歳を超えると個人的にぐっと幅が広がる気がしていて、いわゆる文庫系も視野に入ってくる。
キャーどうしよう。読書ラバーの嬉しい悲鳴。
読書感想文課題図書のような硬さじゃなくて、シンプルに読む面白さが欲しいな。物語か、はたまた図鑑か。個人的にはプログラミングも大好き。
よし。ちょっと図書館行ってきます。
見つけた!候補作4作。
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本棚を見るなり目が合ったのがこの“きりんさん”。
我が家に持ち帰ると娘たちが声をそろえて「あー教科書の絵!」と気づいたことにびっくりのおまけ付き。さすがの光村図書さん。調べると確かに絵を描かれた大野八生さんは教科書表紙を手掛けた方でした。
作者は『ものすごくおおきなプリンのうえで』の二宮由紀子さん。こちら『きりんのまいにち』はなんと横書きなんです。フォントも読みやすくあたたかな絵本と読み物のあいだのような物語。1年生から楽しめる きりんさんがなんとも愛らしい1冊です。
もう一冊は大好きな角野栄子さんの新作。ユニークな動物がたくさん登場する楽しい物語です。個性派の面々の声が聞こえてきそうな会話文が、子どものわくわくを掻き立てます。ページにきちんと収まる読者に寄り添った構成も素晴らしく、読みやい工夫がいっぱいでした。
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私の超お気に入り文学賞『ちゅうでん児童文学賞』の大賞受賞作『雪の日にライオンを見に行く』が書籍化されました。毎年楽しみにしているのですが、今回も素晴らしい作品でした。主人公は5年生。物語に登場する先生の子どもたちのありのままを認める言葉に胸が熱くなります。調べるとなるほど。作者の志津栄子さんは元学校の先生!記念すべき初の出版だそうです。
5年前、私が入院したときにこんな場所があるんだと驚いたのが病院図書館でした。歩けるようになってすぐ向かった癒やしの場所でした。
小学5年生の空花はそんな病院の図書館で本の中に誘われます。『若おかみは小学生!』でおなじみの令丈ヒロ子さんが贈る奇跡体験ストーリー。これは読んだらきっと友達に勧めたくなる本だと感じました。
🎅🎅🎅
今回選書してわかったのは、誰かに読んでほしい物語は何より自分が読みたい物語なんだなということでした。数万冊の読んでよかったお話が、誰かに届くこんなにも素敵な企画に感謝しながら、今年も参加させていただきたいと思います。
さあ、どれにしようかな。
お読みいただきありがとうございました。
桜
昨年の様子はこちら。
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