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この1冊『自分の感受性くらい』(茨木のり子・花神社)

刺激と繊細さに満ちた本

2022年1月、NHKのクローアップ現代で茨木のり子さんが紹介されました。
どれだけ生きにくい時代になったのか・・・時代を超えて響く言葉があります。
茨木さんの生き様と詩は、今を必死に生きる方々へのメッセージです。

モノトーンの表紙

自分の感受性くらい

茨木さんは1926年(大正15年)生まれ、2006年(平成18年)に亡くなるまで昭和~平成を生きた詩人です。
「自分の感受性くらい」は、1975年(昭和50年)51歳のときに発表されました。
この詩に強い愛と怒りと祈りを感じます。

ぱさぱさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

初心消えかかるのを
暮しのせいにするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

「自分の感受性くらい」より抜粋
「自分の感受性くらい」

茨木さんが語ったことば

クローアップ現代で、茨木さん77歳のときの肉声が流れました。
自分を信じて強く生き続けた様がうかがえます。

物事でも人でもそうですけど、好き嫌いもありますけど、それは本人にとっては大事なことでね。
嫌いなものは嫌いでいいんだし、それは変であると思ったら変であるというところに立つべきだというふうに思うんですね。
言葉は言葉だけじゃなくて、やっぱり中身ですからね。
内容とつながっておりますでしょ。
ですから本当に自分で発見し続けていくことは、大事なんじゃないかな。

「クローズアップ現代」(NHK)より

🌸さくらワーカーズオフィス🌸

「自分の感受性くらい」は、🌸さくらワーカーズオフィス🌸に置いています。
🌸さくらワーカーズオフィス🌸をご利用のみなさまは、いつでも自由に手に取っていただけます。
フリースペースは、ゆっくり過ごしていただくことできます。

さくらワーカーズオフィス
代表 山口哲史
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福岡市中央区天神4-1-28 天神リベラ702
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