展示室から旅がはじまる|阿部明子・是恒さくら展「閾 -いき- を編む」に寄せて
若手アーティスト支援プログラムVoyage 阿部明子・是恒さくら展「閾 -いき- を編む」のコメント集に掲載されたもの(塩竈市杉村惇美術館、2019年8月9日)。タイトルと写真を追加。
若手アーティスト支援プログラム「Voyage」。いい名前だなぁと思う。ふたりは、この企画で初めての公募選出アーティストなのだという。選ばれたアーティストはこの土地に自らの表現を結び付け、歩き出す。さながら航海に乗り出すように。だが、きっと展示室は終着点ではない。ひとときの係留地なのだろう。