私たちは覚えている感覚
ヒプノセラピーを提供して思うのは、人はたくさんのことを覚えているということ
ただしそれは記憶として覚えているわけではなくて、身体が感覚として覚えています、いわゆる無意識のメモリーにはきちんと残されているのです。
一度目のコーチングセッションでゴールはあるけど、子供の頃を見てからゴールへ進みたいというKさんにヒプノセラピーのセッションを。
催眠にかけて過去へ行こうとはしてみたものの、なかなか思うように進まない、過去を見たいという彼女の想いがあまりに強すぎて、頑張ってみようとしたことがどうやら退行を遅らせていたようでした。
何度か行ったり来たりしているうちに、彼女は、一気にお母さんのお腹の中にいたことを思い出していました。
自分が凄く小さくて、お母さんのたぶんお腹の中ですごく包まれた安心感の中にいる想い出、これホント?ってご自身の中で問いかけながら。
頑張ってみようとしていた気が緩んで、一気に涙があふれ出ていたKさん。
(Kさんの感想より)
催眠状態になると自然と見えてくるものだと思っていました。もしかしたら全然、催眠状態に入っていないのかも…
自分が庭に立っている事…扉や階段、庭、想像しようと思いましたがなかなかイメージすることができず…
最近あった楽しい食事風景もこれかなと思い(最近その時の写真を見たからかもしれません)それを思い出そうと頑張っていましたがあんまり思い出せず…
他にも思い出そう思い出そうと頑張っている自分がいました。
催眠にかかってないんじゃないか…
冷静になっている自分もいました…。
ただ、頭の中で映像としてはほとんど思い浮かばなかったのですが、感覚的に何かに包まれてる温かい感じがしました。
そして、なんとなーくそれが抱っこされてる感覚のような…
でももっと丸く包まれている感じがして、お腹の中はこんな感じなのかな…と。と、同時に
今、すごく不安!寂しい!というような感覚はなかったのですが、包み込まれたい、包み込んで欲しかったんだという今の欲望が感じられました。
もしかしたら、自然と見えてきたものではなく、自分の中で想像して想像して…でてきた感覚、感情なのかもしれないとも思うのですが、すごくあたたかく、安心し、ほっこりとした気持ちになることができました。
涙も、どこから、どんな感情での涙かわからないのですが、安心したら次から次から涙が流れてきてしまいました。
一言一言、言葉を選びながら私に伝えてきてくれたKさん、「安心」「包まれている」「優しい」などをキーワードにしてKさんは、お母さんに包まれていた時の感覚を思い出していました。
現在、3歳のお子さんの子育て真っ最中、是非、ご自身が包まれた温かい感覚をお子さんに伝えて欲しいなぁと心から願っています!
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