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《七十二候》雷乃収声‥かみなりすなわちこえをおさむ
『雷乃収声』‥かみなりすなわちこえをおさむ
9月23日から27日頃
二十四節気では秋分となりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」
前回の七十二候『玄鳥去‥つばめさる』の中でも触れたのですが
昔の人の言葉は的を得ていますよね。
先日の台風が暑さも一緒に持っていってくれたのかなと思うほど涼しくなり、朝晩は寒いくらいに‥。
台風の後、急に冷え込む夜があり
夏には暑い暑い‥とはねのけていたタオル地の
寝具に代わり慌てて毛布を引っ張りだしたほど。
そして最近は、「毎日暑いね」の代わりに
「急に寒くなったね」が挨拶代わりに。
風邪などひかないよう‥
季節の変わり目の体調管理に
気を付けたい時期ですね。
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七十二候では「雷乃収声‥かみなりすなわちこえをおさむ」となり、春から夏にかけて鳴り響いた雷が鳴らなくなる頃になります。
春の春分の末候である「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)=立春後はじめて雷がなる頃」と対になっています。
七十二候の中には、このように「対」になっているものがいくつかあり
季節を越えてお手紙の返信が来たような‥
そんな気がして嬉しくなります。
この「対」については次回も少しだけ触れたいと思います。
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秋は過ごしやすく
好きな季節ではあるのですが
夏に続き台風が発生しやすく変わりやすいお天気のため、やっと消えた‥と思っても
またすぐ新しい台風が発生し心配が絶えません。
この時期は行事やイベントなどとも重なりやすいため、台風のために中止に‥なんてことも多いですよね。
秋の台風は、夏の台風と比べ風が強く
そして動きも早く雨量が多いといった特徴があります。
わたしは「台風の風の音」に弱いようで
ビュービューゴーゴー風が吹き荒れる日は
起きていられず早々にお布団へ。
特に夜に吹き荒れる風の音は恐怖を感じ怖くなるので、朝起きて台風一過‥。
過ぎ去ったのを確認すると心底ほっとします。
調べてみると、年間約25個程度の台風が発生していて発生数、上陸数ともに8月から9月あたりが多くなっているようです。
これから訪れる10月を前に、穏やかな秋となってほしいものです。
今回の『雷乃収声』
かみなりすなわちこえをおさむ‥は
夏の間大活躍?していたもくもく入道雲が身を潜め
次はわたしたちの番よ!とバトンタッチするように空色のキャンバスには鰯雲やうろこ雲が
広がり秋色の顔を見せてくれます。
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最近わたしは秋の季語でもある
『秋の蝶』や『赤蜻蛉‥あかとんぼ』に
夢中です。
秋の蝶は、立秋を過ぎてから見かける蝶の
ことをそう呼びます。
春や夏の蝶にから比べると弱々しいと
言われていますが
どちらかといえば少々落ちつきがなくヒラヒラ舞う春夏の蝶の印象とは違い
ひとつの花に身を置き、ゆっくり蜜を吸う様子は、わたしの目にどこか穏やかでゆったりした印象を残してくれます。
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さて秋分の日のお話を少し。
太陽が真東から昇り、真西に沈む秋分の日は
死後の世界あの世と現世この世が最も通じやすいと考えられており
お墓参りを行うようになったと言われています。
「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」
として秋分の日を国民の休日とする法律が制定されたことにより
今のようにお彼岸としての風習が根付いたようです。
子供の頃、お盆にお墓参りに行きご先祖様に会ったのにお彼岸でまたお墓参りするということが不思議でした。
お盆はあの世からこの世に
ご先祖様が帰ってきてくださるので
先祖供養をし敬います。
お彼岸は、あの世が近くなる日ではありますが
先祖様がこちらへ
帰ってきてくれるわけではないので
お墓に会いに行くのだと
遠い昔、祖母に聞き、そうゆうことなのね‥。と
納得したのを覚えています。
数年前までは、お盆やお彼岸などは
親戚で集まり賑やかに過ごし
お墓参りに行く‥。そんな風に過ごされる方も
多かったと思います。
今となっては、帰省すらままならず
お墓参りになかなか行けない方、お墓の代行サービスを頼まれる方
ひとりでさっと拝んで帰られる方もおられるでしょう。
お墓参りのスタイルは、これから先変化し続けていくのかもしれません。
しかし、どんな形であろうと
ご先祖様を敬う気持ち‥
その心は忘れずにいること。
それがきっと大事なことなのだと
わたしは思うのです。
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今回の七十二候の写真は
すべて自分で撮った写真となります。
いつか自分の写真で
自分の言葉で‥すべてを完成させたいと
思っていたので
完成した今とても感慨深く
胸がいっぱいです。