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『七十二候』寒蝉鳴‥ひぐらしなく
『寒蝉鳴‥ひぐらしなく』
8月13日から17日頃
寒蝉とは秋告蝉といい
秋の訪れを教えてくれる蝉=ひぐらし。
または、ツクツクボウシという説も。
セミは1600も種類があるといわれ
日本では30種類程生息しているとか。
鳴くのはオスだけで
メスへの求愛のためにおなかを膨らませ鳴きます。
他のオスが鳴いている側で邪魔して鳴くこともあるようで、蝉さんの中にも独占欲があり
ヤキモチ焼きさんがいるのかな。
ツクツクボウシの鳴き声を
耳を澄まし聞いていると
途中から少し変化していきますよね。
調べてみると
「ジー」「ツクツク」「ツクツクボーシ!」、「ツクツクイイヨー」の4パターン位を
繰り返しているとか。
こんなに一回の鳴き声で変化するセミは日本にはツクツクボウシだけのようです。
ジリジリとなくセミの鳴き声は
より暑さを増長さるようにわたしは
感じでしまうのですが
ツクツクボウシ、ツクツクボウシと鳴く声は
まるでひとつの音楽を聴いているかのよう。
とても陽気でお歌の好きな虫さん。
そんなイメージを勝手に抱いていたりします。
名前の由来もこの鳴き声から
付けられたそう。
8月の終わり頃から秋へと変わるこの時期。
愉快な鳴き声を響かせ
ひとつの季節が流れゆくことを
その歌声を持って教えてくれるのでしょう。
ツクツクボウシ
ツクツクボウシ
わたし自身も記事を書く中
こうして鳴き声を口ずさみながら‥。
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今年の夏は、去年一昨年よりも
わたしの中ではひっそりと過ぎていき
それでいて頭の中だけは忙しく‥。笑
実は、ここ数年暑さを感じるよりも
エアコンの冷気が、冷たく痛く感じることの方が多くカーディガンなど羽織れるものを常に
ロッカーに準備していたりと、冷え症を実感しています。
その分、なるべく家では扇風機と自然の風で‥と
思うのですがそれもまた難しく。笑
体温が36度に満たない日もあり
冷えない身体作りが
これからの課題のようになっていたりします。
冷え症には
血流促進作用がある梅干しが効果的。
もちろんそれだけではなく脂肪燃焼、
美肌効果デトックスやアンチエイジングにも
効果的なスーパーフードですよね。
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『梅子黄‥うめのみきばむ』の記事の中でも書いたのですが
6月の終わり、いつかやってみたかった
『梅仕事』に挑戦しました。
スーパーフードの梅干しを是非とも自分で浸けたいと‥意気込みだけはあったのですが
手順を読んでいくと
梅雨明け以降の三日以上晴れる日を選び
陽が当たるところに干します。
途中でひとつずつ丁寧にひっくり返し
また引き続き天日干しします。
ちなみに夜にも干し
夜霧を吸い込ませるとやわらかい仕上がりに
なるとか‥。
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天気の移り変わりが激しい昨今
日中は仕事で、家に居ないわたしには
無理なのではないかしら‥。と。
梅干し用にしようと待っていたので
半分以上黄熟していたのですが
あっさり引き下がり急遽、梅酒作りに。笑
そして6月終わりから漬け込んだ
我が家の梅酒がこちらです。↓
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本来、梅酒にするなら青い状態の時が
適しています。
実が硬いため強い酒に漬けても崩れにくい。
実が傷みにくく発酵しにくい
さわやかな香りと酸味が味わえる
黄熟してから漬け込んだ
わたしの梅酒はどんな味になるのでしょう。
早くて約3カ月後から飲めるようになり
梅の実を取り出すのもそのくらいから
一年くらいが目安で
梅酒の飲み頃は
6ヶ月頃からだとか。
まだ少し早いかな。
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丁寧な暮らしに憧れ
日々の小さなことを大切にしていたり
お店に行けば、簡単に手に入るものを
手間と時間をかけ‥。
そして想いを込めて‥。
手作りのパンに
手作りのジャム
手作りのお菓子‥。
テーブルには
自分で作ったドライフラワー
家庭菜園のミニトマトやハーブ
手入れの行き届いたベランダに
たくさんのお花たち‥。
丁寧に一日一日を
過ごしている人はどんな時間の使い方を
しているのだろう。
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自分もそうありたいと願ってはみるものの
現実は程遠く‥。
忙しい日々の中にも小さなことから
そんな生活を取り入れ
歳を重ねていきたいと思い
ひとつひとつ実践できることから‥と
なるべくスッキリとしたスペースになるよう
心がけ過ごしています。
『部屋は自分の心を映す鏡である』
そんな言葉があるように
余裕があるときはスッキリ整頓されている部屋も忙しい時は
やはりどうしても荒れてしまいがち。
元の場所へ戻すだけ‥
そのひと手間を疎かにするとその時は楽でも
結果的に後でまとめてすることに。
『片付ける』ではなく『元に戻すだけ』
そう考えると
わたしは少し気持ちが楽になるような
気がします。
上がったり下がったり‥
波打つような感情の波はつらく
疲れてしまうので
なるべく同じフラットな状態で居られるよう
自分が心地良く過ごせるよう
出したら元の場所へ‥
そんな小さな積み重ねも
心の安定に繋がるのかもしれません。
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今回の七十二候は
写真ACさんからのもとの
自分の写真を使用しました。