《七十二候》菊花開‥きくのはなひらく‥Web個展のお知らせも。
『菊花開‥きくのはなひらく』
１０月13日から18日ごろ
寒露の次候となり
菊の花が咲く頃となりました。
朝晩寒くなり、毎朝起きるのが辛く
もう少しだけ‥もう後五分‥。
あと一分‥。。
これからの季節はお布団と仲良しです。
雨の日はあっという間に暗くなり
仕事からの帰り道も薄暗く
少し気忙しい季節になりました。
その反面、晴れの日は陽射しがより暖かく
より優しく包み込むように降り注いでくれます。
そんな秋晴れの空を「菊晴れ」
穏やかな晴天を「菊日和」と呼ばれています。
菊は桜と共に国花として古くから
愛されてきました。
皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつですよね。
その花姿から「高貴」「高潔」などの花言葉が
ありながら、どこか身近な存在感もあります。
このごろの しぐれの雨に 菊の花 散りぞしぬべき あたらその香を
【現代語訳】
この頃の時雨の雨に、菊の花が散ってしまいそうだ。悲しいことに香りまで消えてしまうのだろう
平安時代に詠まれたこの歌が
最古の和歌のようです。
当時、菊の観賞用とし愛でられていたとか‥。
江戸時代に入ると
幕府が五節句を正式に制定し
奇数は縁起が良い「陽数」
偶数は縁起の悪い「陰数」と考えられ
陽数の最大値である9が重なる日
9月9日を「重陽の節句」とされました。
今ではあまり馴染みがないので
実際に行ったことはないのですが
重陽の節句では、菊の香りを移した「菊酒」を飲み、栗ご飯を食べたり
邪気を払い無病息災や長寿を願う行事だったようです。
古くから仏様のお花というイメージが強い菊の花ですが、それだけではなく福の花としても親しまれてきた歴史あるお花なのです。
実は菊の花の写真は
これまでに何枚も撮ってきたので
アルバムの中にいくつかあったのですが
『菊開花』の記事を書くにあたり
もっと身近に触れたくて
昨日(10/12)「とっとり花回廊」へ行ってきました。
季節が変わるたび、年に数回訪れるこの場所は
日本最大級のフラワーパーク。
鳥取県が誇る美しい大山をバックに
四季折々の花を楽しむことができます。
春にはたくさんのチューリップ。
夏にはヒマワリ、マリーゴールド
秋にはサルビア、コスモス
冬にはパンジー、ビオラ‥などをメインに
広大な敷地に広がる
種類豊富か数えきれないほどの花たち。
花が大好きなわたしには
最高の憩いの場所で
視覚でその美しさに触れ
嗅覚でその香りを感じ
聴覚で風や鳥の声を感じ‥。
味覚で美味しさを感じ‥。
梨ソフトさっぱりしていて
大好きです。笑
しかし菊の花には少し早かったよう
咲いているのはまだわずかでしたが
ひっそりと静かに佇むように
優しく迎えてくれました。
華やかな花ではないのですが
菊の花を見るとわたしはその芯の強さの
ようなものを感じます。
静かな中に、内に秘めた強さがあり
流されない意志のようなものを
感じるのです。
そしてわたしはずっと
秋明菊を菊の仲間だと思っていたのですが
実はアネモネの仲間でした。
秋に咲いて明るく彩る菊の花
という由来で名前が付いたようですが
どこかシックで趣があり
独特の存在感を纏う花。
毎年この季節に探してしまう
花のひとつです。
花回廊は今はコスモス、そして秋薔薇が
咲いていました。
曇り空で
菊晴れの下‥とはなりませんでしたが
菊晴れの気持ちで過ごせた一日。
わたしの心に菊花開。
先日の夜のランニング。
お月様が綺麗で思わず足を止め
撮りました。
この日は10月11日。
ハンターズムーン満月🌕️の次の日では
ありましたが、走っている最中に
雲が流れ、顔を見せてくれました。
ハンターズムーン=狩猟月とは
エサを豊富に食べて成長したシカやキツネなどの野生動物たちを
ハンターが狩るのに絶好のタイミングだったことが由来だそうです。
そう考えるとちょっぴり背後が
怖くなりながら。笑
お月様が見守ってくださる中
夜道を走り帰路に着きました。
秋はそれだけで
色々な思いが交錯しますね。
皆様はどんな秋を
お過ごしでしょうか。
ꕤ*.ﾟꕤ*.ﾟ
ꕤ*.ﾟꕤ*.ﾟ
本日10/13から二週間
CotenよりWeb個展を開きます。
二週間置きに開催することが
できる場所となっています。
以前から興味があり
初めてのWeb個展
どの写真にするか迷いましたが
noteでもお伝えした松江水燈路の
写真からSTARTしてみました。
もしよろしければ、こちらの方も
ご覧いただけたら嬉しいです。