【エッセイ】少しだけ、行動してみた
私はいま、性転換手術なしに戸籍上女性になれちゃうかもしれない法改悪を憂いている。
同じ考えのお母さんたちは、地方議員に陳情にいったりしているが、私はおしゃべりが得意ではない。
周知運動が何より大切と分かっているけれど、そもそも友達がいない。
大学時代なら友達が多かったし、社会人時代なら同僚に話せた。
でも専業主婦になった今、話し相手はもっぱら夫と子ども。
周知運動に最も不向きな人間なのだ。
しかしそんな私にも一人だけ、毎週土曜日にお喋りする相手がいる。
いきつけのカフェの女性オーナーさんだ。
娘を塾におくった帰り道、ここでくつろぐのが私のルーティン。
朝の涼しい時間帯、お客は私しかおらず、徐々に喋る間柄になった。
よし、周知運動をしよう。
先々週だったか、そんなことを思い立ち、チラシをもってカフェにいった。
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