燕舞軒(京都建仁寺 大中院)


「燕舞軒(えんぶけん)」

京都建仁寺の塔頭・大中院にある茶室。

大中院の書院の西側に位置し、宝暦年間(1751~64年)頃の住職・白堂笠津(はくどうりつしん)が表千家七代・如心斎天然について茶を学んだ頃に造営されたものとされています。

はじめは四畳半に炉を切っただけであったそうですが、後に現状の形に改造されたようです。

内部は三畳中板入りで炉は向切り。西から東へと点前座一畳・中板・客座一畳が並び、その北側には東に寄せて一畳を敷き、余った中板幅のスペースに板畳が敷き込まれています。これで、全体が四畳半の大きさとなります。

床は台目幅の洞床の構え、墨跡窓もあきます。北側の壁には、板畳上部に円窓、その横には貴人口があけられ、向こうには縁側があり露地への出入口となっています。

燕舞軒の東側には八畳広間が南北に二室続いており、北側の一室には炉が切られ、二室は合わせて十六畳の茶室にもなるそうです。書院の襖絵は海北友松(かいほうゆうしょう)筆とのことです。

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