残り129日-模倣して成長する、パクリではない(145日もあれば無知無知な理系大学生でも共通テスト世界史8割いけるんじゃないか)
今日は帝国主義の時代まで授業を進めました。今までは王朝や王国の名前を覚えればオッケーという感じでしたが、近代化が進み政党の名前がバンバン出始めて戦々恐々としております。政党の名前が似すぎです。
さて、今回のテーマは中国の洋務運動です。
中国の洋務運動はなぜ失敗したのか。
さすがに歴史的な目線からあれこれ語るのはセンター過去問37点の僕には厳しいものがあるので、僕なりにあれこれ考えてみたいと思います。
さらに、失敗の原因を考えたうえで、どうすれば人は本を読んで成長できるのか、僕なりの考えをまとめました。
安定はしたけど戦争には連敗
時代は1860年代、清(現在の中国)ではヨーロッパの技術をとりいれて国を強くしよう!という洋務運動がおこります。この時代は比較的国が安定していたため同治の中興とよばれます。
ですが、この洋務運動は実際のところ国があまり強くなっていませんでした。清仏戦争(1884~85)、日清戦争(1894)ともに清が敗北してしまうのです。
技術だけちょうだい「中体西用論」
ここで注目したいのは洋務運動における清の基本思想です。中体西用論といいます。用語の説明は世界史用語集さんにお願いします。
「中体西用」 洋務運動の基本思想。西洋文明導入を合理化するために、伝統的な中華文明が「本体」であり、西洋文明は利用すべき技術・手段に過ぎないとした。(全国歴史教育研究協議会編,「世界史用語集」,山川出版社,p252より引用)
なんかえらく上から目線ですよね。
根本だけは変えず、表面だけを取り入れるという姿勢が洋務運動失敗の原因だったのではないでしょうか。
清水良典さんの著書「あらゆる小説は模倣である」では、あらゆる小説は多かれ少なかれ他の作品の影響を受けている。だから小説の練習として模倣は大変有効であるとしています。
そのうえで模倣とパクリの境界線について、参考にした作品に対して敬意を持っているか否かの違いであると主張しています。すなわち敬意があれば「模倣」、なければ「パクリ」というわけです。
たしかに、僕も古典小説のタイトルを「模倣」することがあります。このとき、模倣した作品について「このタイトルってあの作品からとってるんでしょ?」と言われると「おお!よく気付いてくれました!その通りです!」と嬉しくなってしまいます。
おそらくこれは作品に対する敬意が多少なりともあるのでしょう。
一方で敬意がなければ「パクッてないです、いいがかりつけないでください!」と怒ってしまうのだと思います。
清もヨーロッパ文化に敬意を持ち、ヨーロッパの文化を「模倣」していれば結果は変わったかもしれません。
本を読んで成長するには
千田琢哉さんの著書「生き残るための、独学」には「成功本は、自分の経歴と似た著書のものを厳選して選ぶ。」というトピックがあります。
内容はほとんどタイトルの通りなのですが、軽く説明。
例えば、僕がnoteでスキが100貰える記事を目標にいろいろな本を読んで勉強したとします。このとき、橋本環奈さんが書いた本を読んでも多分参考になりません。おそらく、橋本環奈さんがnoteで記事を書けばどんな内容でもスキが100以上貰えるからです。
一方、読書好きな一般人が書いた本ならどうでしょう。知名度もなく、読書好き、模倣できることも多いはずです。
以上の点を踏まえて本を読んで成長する方法を考えると、自分と似た経歴の人物の著書を探し、著者に敬意を持った状態で徹底的に「模倣」すること。これに尽きるのではないでしょうか。
今日は列強の世界分割について勉強します。なんかタイトルかっこいいですね。
明日も見てくれると嬉しいです。
それでは
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